HIDEO KOBAYASHI(以下HK):私もYELLOWでのレギュラーパーティー『SPiN』が終了して1年経っていて。レギュラーが無い期間も充電期間として悪くなかったし、その間にアルバムの制作やツアーも回ることもできたんだけど、森田君をはじめNEW WORLD RECORDSとの絆も深まり、一緒にパーティーを作っていくことが自然な流れとして浮上してきた。だから何の迷いもなく“やりましょう!”と。
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HK:あえて挙げるなら、森田君のファンが私のプレイを聴いても楽しめて、その逆もあるという事じゃないかな。二人のプレイの共通点を探すのは難しいけど、同じ空間に存在できる不思議さが面白いんじゃないかと思います。異種格闘技戦というかね。
MM:たしかに。共通点の無さが逆に良かったりしますからね。同じようなプレイをするDJと一緒にやっても面白くないですからね。あの『ZERO』を作り上げたアーティストがどういうプレイをするか、実際に現場で体感してほしいですね。
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MM:社長であるタロウちゃんを筆頭に、いつも良くしてくれるスタッフが沢山いますしね。WAREHOUSEでこのパーティーを開催できることをとても嬉しく思ってます。 HK:今年に入ってからTRAKTORに切り替えて、そこに将来性と創造性をすごく感じています。あとはまず自分が楽しむこと、お客さんの目を見ること、踊らせること、そしてオリジナリティの飽くなき探求、かな。
MM:僕はワイルドさ!ですかね(笑) MM:Jimpsterの”Sleeper (Just the Kind of Girl)”です。音の空間が素晴らしい。
HK:私はRocha & LewingerのLost In Amazonia(King Roc Remix)ですね。Greyhoundあたりのファンも楽しめるディープさと音色のセンスが好きです。あとはMartin EyererとBenno BlomeのPianoroll(Audiofly Twinkle Edit)。ラフなトラックですがRhodesの歪み方が最高で。ありそうでなかった感じというか。
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HK:DJとしては今年Satoshi Fumiと行ったウクライナの野外パーティーですね。客として観たなかでは去年ベルリンのPanorama Barで体験した『Secret sundaze』が一番でしたね。 MM:今の日本のクラブシーンは過渡期の真っ直中だと思っています。日本独自のものながらも、ハウスブームみたいなものができて、クラブミュージックの存在が以前よりもアンダーグラウンドではなくなってきた反面、本来拘わらなければいけないダンスミュージックとはかけ離れたものも蔓延してしまっている日本が本当に残念で。もちろんセールスも大切ですが、それ以上に大切な事を忘れている。いや、そこにはあえて触れていないんでしょう。そんな状況の中、今回の試みがどういう結末を得るかわかりませんが、自分達やApt. Internationalのアーティストが今の日本のシーンを変えなければいけないと常に感じています。
HK:たしかにこの過渡期は大切ですね。市民権を得たこの音楽を食い物にして潰してはいけない。この過渡期にこそ本物の音楽を浸透させていきたいという使命感に駆られていることは、森田君との共通な見解ですね。そのためのこのパーティーですから。また、カチカチに凝り固まったこの業界の肩をほぐすという意味でも、作品やブログ、インタビューを通していろいろな提案をしていきたいと思っています。
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HK:野外バージョンや船上バージョンも是非やりましょう!よろしくお願いします。
MM:お手柔らかに宜しくお願いします(笑)