■mic.b a.k.a 73Pike Set『チカテツ キロク』
http://www.clubberia.com/Release/Detail/?id=2742
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制作してた時はちょうど正月だったんですよね。去年年末バタバタしすぎてて、田舎に帰るってノリでもなくなってしまっていたのでどうしても時間が欲しかったんですよ。それで正月ならどこの店も、クラブも開いてないってことで、家でゆっくり。「あー何すっか」って時にできたのがこの2曲なんですよね。実際、チカテツキロクにかんしてはできたときから、「あ、これマッサンに振ろう」と思ってたんで。これはイメージどおり制作もいい感じでできた。裏面のムーションに関しては、単純にレコードだけサンプリングして構成した曲なので、完成はまだ全然イメージできなかったんだけど、仲間(DJ MU、IWATA OSAMU)のアイディアも取り入れつつ、完成したらかなり自分だけではゼッタイに完成できないすごい作品になったなと思います。 「チカテツキロク」はどういう状況で作ったら一番気持ちいいかなということを考えて作ったんですけど。多分一番遊びに行ってる所、イコールクラブだったんで、クラブのメインの時間で掛かるってコトじゃなくて、朝方とかちょっとゆっくりしたいねってときにかかったらいいなってのと。あとはカフェですね。目指せラウンジミュージックでしたね。踊れる曲っていう形で、ちょっとスペーシーな、宇宙な感じ。あと自分は80年生まれってコトで80'sを意識してちょっと懐かしいヴィンテージ感、でも新鮮じゃない?という音をイメージして作りました。 曲のベースがジャズ、ヒップホップ。ジャズで歌ってもらいたい、ジャズならこの人イコールMASSANだった。あと同じ東北出身ってこともあり東北出身東京で活躍しているアーティストが何か面白いこと出来るかなってコトでマッサンを選びました。 ぼくは山形出身でちょうど中学校くらいにSNOOP DOGGY DOGがむちゃくちゃはやっていて。入り口はウェッサイ系のヒップホップだった。DJってすごいカッコいいなって思ったんですがクラブがなかったんですよね。どうしようって。友達どうし集まってバーを改造してクラブ風にしてターンテーブルを持ち込んでドリンクは自分たちで全部作って。ないものは自分たちで作るって感覚でやってましたね。それは今も後輩たちが山形で頑張ってます。自分たちのところは山形県山形市ではなく、庄内という海側なんで情報も、きちんとしたクラブとかはなく。無いものは自分たちで作るって感じ。 その時のおかげで「ないものは自分たちで作る」ってクセは今役に立っている。職場で今広告を作っている。イラストレーターなんか全く分からなかった状況だったんですね。自分のイベントも「フライヤー作る」→「誰作る?」→「誰もいない」→「じゃあ、自分が作る」ゼロから自分が勉強して。勉強してって言うか遊びながら。やりたいと思った事に関しては誰かにいろいろと聞いたりして作るっていう「無いものは自分で作る」コトが今に至ってます。 自分の場合は他のミュージシャンに失礼に値するかもしれないんですけど気まぐれ手法といって、この日のここまで作ろうという感覚ではなくて、今生活しているリズムの中でインスパイアが生まれた時にバーーっとつくるみたいなことが多いです。作っている環境は基本のベースは家で作って。プラスミュージシャンを入れたいときはそのミュージシャンの家に行ったりとかあと自分ちのシンセサイザーひいてもらったりとか。あとはレコーディングに関しても友達のところでレコーディングしています。代田橋にあるbullpen lab.というスタジオがあってそこでよく録ってますね。 今まではMPCとレコードだけで構築してたんですけど、今回初めてトライしたのはミュージシャンと一緒に曲を作るってコトですね。IWATA OSAMUというミュージシャンはもともと同じ職場だったんですけどビンテージ(シンセ)には馬鹿みたいにうるさいヤツで。ビンテージ持ってるからいい音が出せるって訳じゃなくて、ビンテージの音の出し方までしっかりしてるヤツと絡めたってコトが一番新しかったです。
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ただ一つ言いたいのは、音楽買うのは一般の人じゃないですか。昼間働く事によって一般の感覚をきっちり忘れないようにしたい、一般の人も聞きいれるようなものをつくれるってことは一般感覚を忘れない現場なんじゃないかなと思います。あとは職場に仲間が自分を訪ねて来てくれるので逆にいい感じですね。 MASSANは元々自分が前に所属していたASAYAKE PRODUCTIONにも一曲提供していたりとか、あと仙台のGAGLEの曲でも絡んでいたりとか間違いないなって人材。色んなMASSANの作ってきた楽曲の中でも今回の自分が一番マッサンの持つエロさを引き出せるんじゃないかなってコトで今回ばっちり引き出せたと思います。
moogtionでスクラッチしてくれてるDJ MU、こいつに関しては同じ職場なので仕事しながら「こんな感じでスクラッチ入れたいんだよねー」、みたいなアイディアを出しながら単純に口で「ジュク・ジュク・ジュク・ジュク・ジュク・ジュク・ジュ」こんな感じね、みたいな。じゃあ明後日までにお願いします!(笑)みたいな。それでできたスクラッチ。
IWATA OSAMUに関してはビンテージシンセについては間違いない男なんで、例えばこのフレーズ誰々っぽい感じで行こうかみたいなのとか、そういうニュアンスも知ってるんでコミュニケーションはスムーズに取れました。あとはPeanuts Productionの相方DJ Yousukeが関っています。 誰でも手に届くラウンジミュージック。本気で聞かなくていいよさらっとながれていて、とか言いながら目立ちたがりなんで、その間くらいでってコトでスキマ産業ですね(笑) 自分がインスパイアされるのは・・・モノにインスパイアされる。楽器はもちろん好きなんですけどデザインもすごい好きで、あと家具、インテリアとかもすごい好きなんですよね。たまに行くのが(渋谷、PARCO)の雑貨屋さんとかでこれすごいオシャレだなー。こういうシチュエーションでこの時計つけてたらいいよなーとかそういうきっかけもあったりします。
あとは一番はやっぱりレコードですね。色んな物を掘ってきて、これをこうしたらもっとこうなるってところが(インスパイアに)なります。
デルフォニックスって店が一番好きですね。これ名前出したら仕事来たりしますかね?この店は最高ですね。文房具は全部そこのを使っています。 ピーナッツプロダクションは2006年に立ち上げたレーベルなんですよね。ま、レーベル立ち上げからCD制作に至ったって訳じゃなくて。当時DMRで働いていたうちのDJ Yousukeと「なんか出したくないか?」って事で俺らも世の中に足跡残そうってコトでMix CDを作った。
最初のタイトルがDJ Yousukeの『Feel The Groove』って言うタイトルで。じゃ、Mix CD出すんならレーベル(名義)も作んなきゃなってことでPeanuts Productionを作った。この名前に関してはDJ Yousukeに完全にお任せでした。響きいいからいっか、みたいな感じで自分のノリな部分が出てきて。あとから聞いたんですけどお互いすんでる所がが千葉ってコトで千葉=落花生=ピーナッツ・・・ピーナッツプロダクション。なるほどなるほどなるほど、みたいな。と思っていたが、こないだ聞いてみたらDJ YOSUKEが当時ビートナッツがすごい好きで、レーベル名にビートナッツ・・・? 5年前に山形の後輩と出会い系サクラで働くB-Boy達と結成し渋谷のRockWestではじめました。普通のイベントをやってもしょうがないっしょ。変化球を投げたかったのでAKAIのサンプラーMPCを使ったライブがウリのイベントにしました。メンバーは現在イギリスに飛び立って戦っている Anchorsong、オリジナルDJ bandのHUMAN RYHTHM、そして自分のバンドU-one、Sweet Bitter Samba。現在はオリジナルメンバーは自分一人ですが個性豊かな多彩なメンバーが集まって毎月第四木曜日The Roomで切磋琢磨してますね。いつも温かいハッピーな空間です。ちなみにThe Roomのスー君のお酒は世界一なので是非遊びに来てください! そんなに詳しくないんですがアナログのカメラ好きなんです。小さい頃に親に撮ってもらった何とも言えぬ懐かしい昭和質感を映像で表現したかったので8mmビデオカメラを起用しました。8mmカメラは持っていましたが実際に撮影に入る前に、映像界のトップランナートーチカの永田さんに相談したところ、「マイクの8mm撮影難しいよ」と助言してくれ自分の8mmを貸してくれました。監督はHARIGANE、ビートボックスからブレイクダンス、今は某雑誌の編集長。ほんとマルチな才能を開花している面白い奴で8mmの話をしたら興味津々で協力してくれました。この二人も自身のイベント音ノ源の昔からの仲間です。
■PV
http://vids.myspace.com/index.cfm?fuseaction=vids.individual&videoid=60442124
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