INTERVIEWS

Coldfeet - マイケル・ジャクソンのカバーアルバムにせまる

Watusi:このアルバムは、あるプロデューサーがCOLDFEETでカバーアルバムをやりたいといったのがきっかけで始まった企画です。カバーアルバムは一歩間違えばよくありがちな内容になってしまうし、正直難しいと話していたんですが、例えば1アーティストが、1アーティストをカバーしたら面白いかもね!という話になって、プロデューサーの「Loriさん、誰だったら歌ってもらえます?」という呼びかけに、Loriが「マイケルだったら歌うよ!」って答えたんです。僕もビックリしましたよ (笑)

Lori:私は純粋に大好きなアーティストだから、とっさにマイケルを挙げたんだと思います (笑)

Watusi:何故かいうと、知らない方もいるかもしれないけど、マイケル・ジャクソンはカバーの許諾を得るのが非常に難しいアーティストなので、始めは冗談半分で話していました。それから1年半がたって、「正式な許諾が下りました!」とプロデューサーから連絡があったんです。

Lori:ツアーで札幌に行った時、市内を移動する車内で、本当に軽い気持ちというか、冗談半分で話していたことなので、その後しばらくは話題にもならなかったし、私達は忘れていました。でも、その間プロデューサーが、ねばり強く交渉してくれたようで、2人とも戸惑いはありましたが「これはやるしか無い!」ということで動き出しプロジェクトです。 Watusi:たぶん100人の中100人はそう思うと思います。誰もが彼の死に便乗したと思うに違いない。関係者の間でもこの企画は中止にしようという声も挙がりました。その後、何日も何も決められないまま時間だけがたったんですが、もともとそんな話で始まった企画ではないし、そうした世間体とかを考えず、それを超えた気持ちで取り組もうと、少しずつ思えるようになりました。
それと同時に、マイケルの追悼アルバムなんて作りたくない。逆に前だけを向いたハッピーなアルバムを作ろうと、改めて強く思いましたし、結果人がどう思うかなどはあまり気にしなかったです。 Watusi:カバー曲はどうしても自分達の色が反映されてしまいます。今回はマイケルなので自分達の色に染めても結局はダサくなってしまう。だからカバーアルバムだけど、なるべくコピーに近い形の中で、それでもCOLDFEETっぽさが出せるように心がけました。 Lori:小さい頃からずっとマイケルを聴いてきたので始めは難しいという印象は無かったんですが、それはマイケルの歌声に合わせて歌っていたからで、実際にマイケルの声が無い状態で歌ってみたら凄く大変でした (笑)
凄くレンジの広い曲ばかりで、マイケルの声の高さは知っていましたが、歌ってみると、こんなに低い声まで出していたのかと驚かされました。 Watusi:これが実は大変で、少しマイケルが嫌いになりました (笑)
僕ら2人も候補を挙げましたが、マイケルのどの曲をCOLDFEETで聴きたいかを、スタッフにアンケートを取ったり、仲間内からも沢山のリストを集めて決めました。

Lori:色々な曲でデモを作ったんですけど、どれもピンとこなくて大変でした。

Watusi:やはり「Beat itは絶対にやらないと!」って、みんなで話して、一番最初に取り掛かって1ヶ月位かけて色々と試したのですが、その結果「これは出来ない!僕らではカッコよくならない!」とギブアップし、一旦は無しにしたんです。 Watusi:一旦は保留にしていたんですが、Loriが「やっぱりBeat itから逃げるのは良くない!」と言って、もう一回やってみたんです。でもやっぱり良い物ができなくて悩んでいたら、後ろでLoriが指を鳴らしてスイングしていて、「ソレなんか良いね!」という話になって、Loriがスイングして歌っているデモを作ってきて、もうおもいっきり変えてしまおうってことになって、意外性のある曲が出来上がりました。 Watusi:まず仲良しな人ですね。だってマイケルのリミックスやアレンジをやってとお願いしたら、普通のアーティストは引いてしまうと思うんですよ。だから頼みやすい親しい人達を中心にお願いして参加してもらいました。 Lori:私は凄く複雑な気持ちです。私は踊れないので!マイケルは歌以外にも踊れるし、ステージ上でのパフォーマンスがもの凄いので、正直、私はステージ上で何をしたらいいのかと悩んでます (笑)

Watusi:3月19日にWAREHOUSE702を予定してまして、ダンサーも大量に入れて、VJの映像を3面スクリーンで見せて、音楽とダンスと映像がシンクロするようなパーティーを考えています。ダンサーがいるのでLoriがダンスしなくても大丈夫なようにね (笑)
是非みなさん遊びに来てください!