INTERVIEWS

Warlock

子供のころからラジオでいろんな音楽を聴いていたんだけど、音楽にのめり込んだのはBauhaus、ACR、Joy Divisionとかの影響だね。インディミュージックが大好きだったんだ。挙げだしたらキリがないよ。16歳ごろにMidlandsのナイトクラブでアルバイトを始めて、そのときのDJがいろんな音楽をかけていたんだよね。それに影響されたのが大きかったと思うよ。 ちょうど80年代エレクトロ時代に、カレッジに行くためにロンドンに来たんだ。廃ビルパーティーや実験的なラジオ番組がたくさんあっていろんな音楽を聴いた。その当時、友達とラジオ局"Pulse 90.6 FM"を作って、週に3回は番組をやっていたんだよ。それによってLabrynthやHelter Skelterなど、いろんなギグの誘いがくるようになったし、1993年にはSpiral Tribeのセバスチャンと、僕の初めてのトラックを作ってリリースしたんだ。そのころの音はハードテクノやガバだったけど(笑)。
80年代エレクトロミュージックがハードコア、ブレイクビーツ、テクノになってきて、とくにドラムンベースは大好きになっていったんだ。エクストリームだけど、流れ続けるビートが大好きなんだ。いまだにDJ Krustはすごく好きなDJだし、ScornやDepth Chargeも影響を受けたアーティストなんだ。 あのころはテクノがいろんな方向に枝分かれしていった時期だし、僕自身も1989年からDJをしていてそこからいろんな音楽を聴いてすごく勉強になったんだ。アルバム20枚、シングル30枚くらいのリリースに関わったと思う。DJ Hellも僕がライセンスを取ってリリースしたんだけど、テクノ全盛期でいつもいいものを作れたと思う。僕はもっとアンダーグラウンドな音が好きで、いろいろありながらも、みんな自分が信じていることを貫こうとしていた。だからそれがいい方向にむかったと思う。これまでやってきたことに満足しているよ。 "Kickin'"を辞めてしばらく経ったころ 今まで僕を動かしていたものが音楽から何も感じられなくなったんだ。だから2年ちょっと旅にでた。アジアや南アメリカを旅していたときに、何をやりたいのかが明確になり2001年にロンドンに戻ってから、"Rag & Bone"を始めたんだ。僕のパートナーでもあるNoyeahnoと共に、スタジオをセットアップした。とにかく自分たちの好きな音、太いベースラインにこだわったおもしろい音をリリースするということだけにこだわっている。どのカテゴリーにも入らない音楽をリリースしてきたと思う。これはそうしようと思ってしたわけではなく、好きなものを選んできたらそうなったんだ。 ダブステップ、ブレイクス、エレクトロ、オールドスクール、テクノのメルティングポットという感じかな? 今までAaron Spectre、kanji Kinetic、Excision、Stagga、Drop the lime、King Cannibalなどもリリースしてきたけど ただ僕らが好きな音を探しているだけなんだ。誰にも知られていない、太くて踊れるベースラインの音をラジオでもどんどん紹介していくつもりだし、自分でも作っていくと思う。僕はレコードの音が好きだし、サウンドもいいと思う。でもCDを使うのは新しい音をプレイしたいからなんだ。今聴いたばかりの新しいアーティストの曲でも、CDに落とせばその日にすぐプレイできる。それに今はみんながCDを使うから、耳に聴いた感じは同じなんだ。でもやっぱりレコード独特のディストーションが好きだけど。最近の若いオーディエンスはデジタルで買うから、これからはデジタルリリースも考えているけれど、やはりレコードもリリースすると思う。もちろんレコードにはレコードにあった音を選ぶけどね。コンピレーションCDのリリースも考えているよ。 "Fabric"でのレーベルナイトはとてもたくさんの人に来てもらえてうれしかった。LTJ BukemやDJ Hypeによるフロアもよかったし、イタリアやいろんな国からもお客さんが来てくれたみたいだよ。これからも機会があれば続けていくと思う。 5~6年前に観光で行ったことがあるけど、プレイするのは初めてだから、とても楽しみにしているんだ!