INTERVIEWS

Boddhi Satva

音楽に携わっていくことが、多くの苦しみから僕の魂を救ってくれる唯一の方法だったんだ。それに僕という人間を最大限に表現できるのが音楽だからね。 以前に比べてたくさんの才能に恵まれたアーティストたちが世に出てきて、お互い切磋琢磨しないとイベントに出演するチャンスを得るのもますます大変になってきているね。レーベルは音源のデジタル化の流れを受けて、得られる利益が少なくなってきているし、必然的にその影響で活動を続けていくのが大変なアーティストもたくさんいるよ。でもこれは今に始まったことではないし、常にシーンは動いているから、今までのやり方が上手くいかなくなったとしても新しいマーケットやシーンが必ずあるはずだし、これから何が起こるのかはまさに僕たちにかかっていると思うよ。今活動しているアーティストがシーンをより前へ前へ進めて、新しいムーブメントを興すことが重要なんじゃないかな。 ヘッドフォンにPC、あとハードディスクだね! 僕の12歳の誕生日パーティーのときに、カセットテープや普通のCDデッキを使って、友達のためにDJしたのが最初かな。 おもしろいイベントにいろいろ出演したけど、最近では昨年南アフリカで出演したイベントがすばらしかったね! そうだね、5年ぐらい前にブリュッセルでDJしたプライベートパーティーかな。すごくおしゃれな会場だったんだけど、セキュリティに止められてしまって会場に入れなかったんだ。プレイするためのCDバッグを持っていたのにね。そのころの僕はセキュリティーの連中と同じくらい体がでかくて、いかにも危なそうに見えたんだろうね(笑)。最終的には主催者に連絡してやっと入れてもらえたんだ。そのことがあってから随分ダイエットしたよ(笑/もっとおもしろいことを言いたかったけど、ウソになっちゃうからこれで勘弁してね!) 中央アフリカにいたときはいつもカセットテープやCDを聴いていたんだ。最初に買ったカセットはソークース(アフリカのダンスミュージック)のコンピレーションだったかな。2000~2001にベルギーに引っ越してからレコードを買い始めたんだけど、最初に買ったのはAlton Millerの「Rhythm Exposed」だったと思う。 正直いうとそれほど多くないんだよね。さっきも言ったようにレコードを買い始めたのがベルギーに移った2001年ごろからで、お金が許す限り買っているけれど、今500枚ちょっとかな。恥ずかしくなってきちゃったよ(笑) 唯一アドバイスがあるとすれば、自分の音楽を他人と比べないということかな。音楽というのはアートであり、生き方であり、自分自身の考え方でもある。それはとても大切に扱うべきものなんだ。自分とよく向き合って、自分の内面にある物を理解し、自分自身をインスパイアして本当に好きな物を作り上げることが大切だと思う。音楽を作り始めたころは、ほかのアーティストのまねをするかもしれないけれど、最終的には自分のサウンドを作り上げることが重要だよ。それはとても大変なことだけど、不可能ではないよ。 音楽のプロデュースを続けていって、多くの人たちに自分の音楽を届けていきたいね。自分が今やっているプロジェクトが、宇宙からの祝福によって成功したら自分の基金を設立して、アフリカや他の困っている国に学校や病院を建てたり、芸術を広めていきたいと思っているよ!