INTERVIEWS

Octave One

僕らの家族はとても分裂した環境で育ったんだ、音楽的にね(笑)。父はその当時、都市部の黒人の間ではあまり聴かれていなかった音楽を聴いていたよ。たしかElton Johnやthe Beatlesとかがお気に入りだったかな。あとは当時流行っていたThe Commodores、Stevie WonderやEarth, Wind and Fireも好きだったみたいだね。母親は父親とは正反対の音楽が好きで、彼女は今聴いてもファンキーなBetty Wright、Millie Jackson、Bobby Blue BlandだとかB.B. Kingのような音楽に夢中だった。あとは2人の好みが織り混ざったThe Spinners、War、The Chi-lites、Barry White、The Ohio Playersとかも家の中で流れていたよ。 何か恥ずかしいけど大好きなようなアルバムを持っているかどうかは、わからないな。僕らは自分たちが好きな音楽に誇りを持っているからね。たとえその音楽がテクノプロデューサーに必要ないと思われるようなものでもね。ただ、もしアルバム名を挙げなければいけないなら、Andre Cymone「Livin in the New Wave」かな。80年代のものだけど、今もまだイケてると思うよ!(笑) うーん、たぶん南アフリカかな。音楽的にも僕らが考えているようなところからかけ離れていて、僕らの音楽が彼らの目にどのように映っているのかを知りたいんだ。僕らの音楽が彼らを動かすのか、はたまた、この兄弟はステージで一体何をやってるか?って思いながら、ただじっと僕らを眺めているだけなのかってね。 エレクトロニックミュージックも、ほとんどすべての音楽やジャンルと同じで、常に浮き沈みがあるものだよ。常にそれ自身が進化し続けるか、または少なくとも若いリスナーにとって新しいものとしてとらえられる。エレクトロニックミュージックはどこにも行かないし、終わることもないと思う。絶頂期とはいつのことをいうのか?そこに最新の、影響力のある音楽が常にある限り、未来の人間ですら決められないだろうね。だが、今とても強いエネルギーを帯びているテクノというジャンルが、世界的にまた大きな潮流となりつつあることを、この目で確認しているよ。 僕らは今ツアーでかなり忙しくて、まだそういった機材をじっくり試す時間がないんだ。だけどもうすぐいくつか"テストドライブ"する予定なので、この質問にはまた近いうちに返答することにするよ。 とにかくここに来ること、そしてヘッドライナーという大役を果たすことを何よりも楽しみにしているよ。フロアがどれだけカオティックになっているかを、ステージから眺めたいね(笑)。とにかく普通のイベントとはまったく違うものになるよ。汗まみれでぐちゃぐちゃになること必至! 僕らは日本のアートワークが大好きなんだ。母親は大の日本芸術ファンで、家にはいつもジャパングッズが飾ってあったんだ。そして僕らも彼女の血を受け継いでいる。僕らは日本に来るときはいつも日本のアートを探しているよ。 実は僕らはアメリカで食べた、おそらく日本には存在してないUSバージョンのスシをスシだと思っている可能性が高くて(笑)。だから僕らが好きそうなネタをチョイスして、スシワールドに案内してもらえるのを楽しみにしているよ! いうまでもなく、アートを求めてショッピングしたいね。ローレンスはモータースポーツが大好きで、とくに日本のレーシングバイクが好きなんだ。だからバイクショップを見に行くか、もしくはレースを見に行くことができれば、彼は1日それで過ごせるかもしれないね(笑)。あとは観光客目線でなしに、街を見たいね。若い人たちは何を好きなのか、どんな人が住んでいるのかとか。常にストリートでどんなことが起きているのかを、知りたいんだ。