80年代の音楽を聴きながら育ったんだ。イタロディスコやユーロダンスにすごく影響を受けた。それに、デトロイトやシカゴの音にもね。音楽活動をはじめたのは13歳の時。学校のラジオステーションでDJをやったのがはじまりだった。僕の音を聴いてくれれば分かると思うけど、昔のジャズやブルースなんかもすごく好きなんだ、20世紀のころからね
僕は特別な目的だとか、期待を持たずにスタジオに入るのが好き。最後にどうなるかをいつも考えずに創作に臨んでいるから。そうすることで、出来上がってくる作品がより“心”にぐっときたり、「その音が欲しかった」というものに仕上がったり、凄くうれしい驚きがあるんだ。一番大事にしたのは、いろいろな面を持った作品に仕上げるということ。このアルバムには、ダウンビート~ラテンにディスコまでと幅広い内容を込めたよ。
1年半かかったかな。でもそれに見合うものができたと思っている。
Cubaseと古いテープレコーダーを使っているんだけど、あとの機材は……僕のシークレット。
アルバムの仕上がりにすごく満足しているよ。ものすごくたくさんのトラックの中からアルバムのためにトラックを選ぶのは簡単なことじゃなかったけど、そのセレクションは間違ってなかったと思っている。長い間かけて出来上がったものの、最終形に自分でもすごく驚いているよ。
実は、リミックスのEPをもうすぐ出す予定だけど、誰がリミキサーかは……お楽しみのためにまだ黙っているんだ。きっと驚くと思うよ!
"Front Room"はイギリスのレーベルだけど、オーナーのJesse Roseとはベルリンで知り合ったんだ。僕らはどこか音のテイスト、嗜好が似ているからすぐに意気投合したんだけど、2008年に「Cobra Limbos」を含むデモを渡したところ、それが"Front Room"から最初のリリースとなったんだ。以来、すごくいいコンビネーションでコラボレートできていると思う。
"T-Bar"でプレイするチャンスは一度しかなかったけど、すごくワイルドなパーティだったし、クラウドも驚くほどクールだったよ。
これは一番みんなが気になる質問みたいだね! 違いはシンプルで、Danielとしては、いわば太陽のような「陽」の面、人生においての明るい面を表現している。ピースかつハッピーで、甘いパンケーキみたいな楽しい面。逆にHarry Axtは、ダークで激しいサイドのものを表現している。背筋が冷たくなるような、地下の薄暗いところのようなイメージのものをね。
ディスコミュージックが好きだから、Chic、Scotch、Hypnosisといったアーティストからすごく影響を受けたし、テクノだとJoey Beltram、Robert Armani、Kevin Saundersonかな。
むずかしい質問だね……。特定のアーティストというよりも、オランダやベルギーのトラックは好きでよく聴いているよ。レーベルでいうと"100% Pure"や"Bitten"、"Musicman Records"なんかだね。
ここ近年だいぶ変わってきていて、国内外から本当にたくさんのアーティストがベルリンに移ってきている。だからアーティストとして頭角を現すには難しい場所だともいえるね。でも個人的には、新しくいろいろな才能を持った人が集まるから、よりエキサイティングだし、クリエイティブな空気が流れていると思う。だから、ここベルリンに住んでいられることは、凄くありがたいことだと思っている。
レコードショップだと、クロイツベルグにあるSpace Hall。とにかく品揃えがすごいし、今では廃盤になってしまっているような名盤なんかもバックヤードに持っていたりするんだ。カフェだと、フリードリッヒスハインにある"Simon-Dach-Straße"によく行くよ。クラブは…本当にたくさんありすぎて迷うけれど、"Tresor"や"panorama bar"でプレイするのは本当に楽しいね。
今までプレイリストを準備してからギグに臨んだことがないし、そのとき、その場のバイブレーションを感じて即興でプレイするのが好きなんだ。その場にいる人に楽しんでもらいたい、とシンプルに考えているよ。いいパーティーとなるように!!
サプライズを感じてもらえるようトライするつもり。みんなの熱気で、クラブの壁から水滴が垂れるほどならいいよね!
1月のアルバムリリース後にワールドツアーをする予定で、日本からメキシコ、それにオーストラリアを予定している。シーンに関していえば、ベテランもニューカマーも、少し音が似通ってきているから、もっと実験的な音楽を制作したり、プレイするのもいいのではないかと思っている。何事にもいえることだけど、ほんの少しの勇気がとても大切だよね。
日本で再びプレイすることを非常に楽しみにしているよ!2008年に東京でプレイしたときは、クラウドがすごく温かくポジティブで、大切な思い出をドイツへ持ち帰ったんだ。今度は、もっといろいろな思い出を一緒に作りたいよね!
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