INTERVIEWS

Judge Jules

 今回の来日では、時間的に余裕がなかったので、エアポートホテルに泊まったんだけど、ホテルのインターネットのブロードバンドコネクションがすごいハイスピードでびっくりしたな。MP3のファイルなどをいろいろダウンロードしたんだけど、イギリスよりも5倍は速かったね。

 あとは、いつきても食べ物がおいしいのがいいね! 今回も寿司バーに連れて行ってもらって、目の前でシェフが新鮮なネタを握ってくれたんだけど、彼らの腕前にはホント感心するよ。実は、数年前来日した時に、帰ったら巻き寿司を作ってみようと思って、まきす(木製のすしを巻く道具)や海苔、わさびなどを買って、帰ってから自宅で試してみたんだ。だけど全然ダメ!! うまく巻けなかった。そりゃ、ひどいもんだったよ!
 日本に来て1つだけ不満なのは、自分の携帯電話が使えないこと。日本以外の多くの国では、電波システムはGSMで共通だから、世界中どこに行ってもそのまま自分の携帯が使えるのに、日本だけはCDMAやPDCを採用しているから、まったく使えないんだ。普段は別に意識することないけど、自分の携帯電話が使えなくなって、初めてさびしいと感じたね!! 3か所。クアラルンプールと北京と東京。それ以上は本当に時間がなくて、できなかったんだ。僕は毎週土曜日にBBCのラジオショーのナビゲーターをしているから、土曜までにはUKに戻らなくてはいけなくて、長期間のツアーはやりたくてもできないんだよね。特に今回はハードスケジュールで、東京のAIRでプレイしたあと、すぐにロンドンに戻って、BBCのラジオショーをやって、そのあと、そのままヘリコプターでスコットランドまで飛んで、グラスゴーでDJだったんだよ! たまにハウスセットをプレイするときは別にして、別に毎回のテーマというのは特に設けてないよ。事前にこういうプレイをしようというのも決めてないし。僕はイベントによって、自分の音楽を分けたりするってのはあまりしないタチなんだよね。にもかかわらず、不思議とそれぞれのパーティーごとに、まったく違う音になったりするもんなんだけどね。 東京のクラウドはいつもパワーがあって、プレイし甲斐があるよ。もう、4回も東京でプレイしているし、大阪を含めたら5回目だからね、自分自身が徐々にエキスパートになっている感じがするよ。日本のクラウドは、音楽に対する知識をたくさん持っているうえに、アゲればアゲるほど、ついてきてくれるので、DJとしては申し分ないよ。

 今回のAIRでのパーティーも本当にすばらしかったよ! いったい一晩のうちに僕がどれだけ無心になって「rocking!」「banging!」「awesome!」「spectacular!」(注:どれもスゴくハッピーな時に発する英語)といった言葉を口にしたと思う? AIRでのパーティーではそれを何度も叫んだんだよ。まさにそれにふさわしいものだったからね! だから、実は僕は予定より1時間も長く回したんだ。これ以上何も言わなくても、どれだけいいパーティーだったかはわかるでしょ?  ただ唯一、気になったのは今回僕が回してる時に、ずっーと僕に向けてレーザーポインターを当ててくる奴がいたってこと。6、7年前にそれがハヤってた頃は、よくあったことだけどね。昔、1度、まぶしくて仕方ない時があって、腹が立ったので、自分のDJが終わったあと、すぐにダンスフロアに降りて行って、レーザー野郎に文句を言ったこともあったよ。今回のは、その時と比べれば、全然マシだったけど、いまどきまだ、そういう皮肉なことをする奴がいるのか、って感じはしたね。 それはDJとして当然のことじゃないかな? テクニックがすごくウマいDJがいたとしても、ただ単に突っ立ってプレイするだけでは、全然おもしろくないと思うんだ。僕はいつもクラウドと一体になって、DJをしてるつもりだよ。だから僕とクラウドとの間で相乗効果が生まれるんだ。つまり、僕のパフォーマンスによってクラウドがエキサイトし、僕自身もそのリアクションによって、もっとエキサイトしてくる。それによって、クラウドはもっともっとノッてくる、といった具合にね。一番大切なのは、もちろん音楽、サウンドなんだけど、次に重要なことは動画的なパフォーマンスかもしれないね。目で楽しませるってこともイイDJの重要な要素だと思ってるんだよ。 結構あるよ。でも、今回AIRでやったときには、なぜか普段よりもCDRを渡してくる人が少なかったなぁ。ツアーをしてるといろんな国でたくさんのデモCDを受け取るんだけど、結局家に帰ると、全部順番がグチャグチャになってしまうので、実はどのCDをどこの国のだれから受け取ったものかは、わからなくなってしまうんだよね。それに実際のところ、どこで受け取ったかっていうことには、あまり気を払ってないんだ。それよりも、音楽のクオリティーのほうが、もっともっと重要だからね。 パイオニアのCDJ800sが2台とミキサーにDJM600を使っているよ。アナログレコードは1年くらい前からは使ってないんだ。日本のDJ機材って、ほかのどこの国の製品と比べても本当にハイクオリティーだよね。世界中のマーケットを独占しているのもホント納得できるよ。

 ところで、今回のAIRではけっこう早目にクラブに到着したので、プレイする前にDJのTAKAにいろいろ友人を紹介されて、しゃべったりしていたんだ。その中でバースデーガールがいたので(ごめん!名前を忘れてしまった)、ハッピーバースデーの歌をみんなで歌ったんだ。おもしろいものでバースデーソングは世界中どこへ行っても、同じメロディーなんだよね! いつも思うんだけど、バースデーソングって、もともとはどこで生まれたんだろう? 

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