- とにかく、僕らは本当に旅をするのが大好きなんだ、音楽を通して世界中を旅できるなんて本当に素晴らしいことだよね。-
- まずは自己紹介をお願いします。
はじめまして、僕らKyodaiはJavier(Jay) GarayaldeとLuis Garayaldeの兄弟ユニットです。父がサックスとクラリネット奏者で僕たちの音楽の先生でもあったから、彼の教えでクラシックやジャズを学校で学んだんだ。父は常にジャズのバンドを組んでいたんだけど、彼のバンドに混ぜてもらってキーボードや他の楽器を演奏していたよ。Luisはピアノやベース、Jayはドラムやパーカッションといた感じでそれぞれの専門知識を身につけていくようになったんだ。90年代のはじめに僕たちの地元、スペインのパンプローナという街でエレクトロニックミュージックへの興味をもつようになった。月に1度はロンドンにいって、ハウスやテクノのレコードを買う小旅行もしていたしね。その頃に、当時はほとんどテクノだったけど、僕らにとって初めてのエレクトロニックミュージックを作るようになった。それから徐々にレコーディングやシーケンス処理が上達してきたからWagon Cookinというプロジェクトをスタートさせたんだ。2003年に初めて日本にも来日して"Blue Note"と"Motion Blue in Yokohama"の10周年記念で演奏したよ。
- Wagon CookinやKyodaiを始める前にたくさんのプロジェクトを行っていたと思いますが、あなたたちの「音楽遍歴」を聞かせてください。
90年代の中頃にWay Outっていうテクノプロジェクトを始めて、その後1999年にWagon Cookinを結成してアルバムを4枚出した。最後に出したのは2011年だけど、その間の2009年にも友人のMallorca Nacho Velascoと一緒にBassfortっていうプロジェクトもやっていた。2006年からの4年間くらいはエレクトロポップ、ロックのプロデューサーとも仕事をして、今振り返るとにかくたくさんのことをしてきたね。
- Kyodaiと呼ばれるプロジェクトはどのように始まったのですか?そしてなぜKyodaiという名前にしたのでしょうか。日本に対する特別なイメージがあったのでしょうか。
2011年に〈Om Records〉からWagon Cookinとして最新のアルバムを出す時に、〈Freerange Records〉で僕たちの最初のEPを出す企画を準備していたんだ。当時はレーベルオーナーのJimpsterと話をして、僕らの新しい名義をどうしようか話しているところだった。しばらく考えたあとに、突然思いついたのが「兄弟」を別の言語でなんて言うのだろうという話になったんだ。僕たちはいつも日本の文化を気に入っていたし、そのとき僕らの親友の彼女が日本人って事もあって、新しいプロジェクトにKyodaiって名前がピッタリだねということになったわけさ。
- 今メインで進めているプロジェクトは何でしょうか?
Kyodaiが今僕らの1番のプロジェクトだね。他にもたくさんやってきたけど、今はこのプロジェクトに集中しているよ。
- DJやプロデューサーが大勢ベルリンに住んでいますが、2人はいつベルリンに移住したのでしょうか?移り住んだことでライフスタイルの変化などはありましたか?
僕らはいつも旅をしてきたし、数年間ブラジルに住んでいたこともあったんだ、その後ブラジルとスペインのマドリッドを行き来してから、2年前にドイツのベルリンに移った。ここはとても落ち着くし、居心地がよかったから多分長い間住むだろうなと思ったんだ。ベルリンの街はエレクトロニックシーンにおいてだけでなく、出会いや仕事の可能性を広げてくれる。もちろん音楽としては皆が知ってのとおりさ。それからヨーロッパを旅する上でも非常によい機能を備えているよね。正直なところ僕らの生活はほとんど変わってなくて、平日はいつも楽器の練習や制作に集中して、時間があるときはできるだけスポーツをする。そして週末はツアーの連続さ。
- 2人は世界中の街を訪れていますがお気に入りの場所はありますか?そして訪れた中でお気に入りのクラブなどもあれば教えてください。
特別な場所はたくさんあるよ。特にロンドンは僕らの愛する街で、90年代のはじめはクラブシーンにとって最も重要な街だったからお気に入りの1つかな。ブラジルも僕らにとって特別な街だね。すでに人生の大半をあそこで過ごしたし、その他にはニューヨークやサンフランシスコも気に入っている。パフォーマンスをしたなかで特に気に入っている街やクラブで言えば、ロシアのサンクトペテルブルグにモスクワ、それからウクライナ、カザフスタンなどの東ヨーロッパの国は訪れるごとに良くなっているね。それからパリでのプレイは特別でいつも良い思い出ばかりだし、スペインのマドリッド、マジョルカ、イビザそして僕らのホームタウンでもあるパンプローナは年に何度か訪れて、近しい友達と食事をとったりするよ。とにかく、僕らは本当に旅をするのが大好きなんだ、音楽を通して世界中を旅できるなんて本当に素晴らしいことだよね。
- アイディアは自然に湧き出ることはないし、自分の技術や実験を重ねることではじめて「アイディアが降ってくる」と言えるだろうね。-
- Kyodaiとして2013年は本当にたくさんのリリースに成功しましたね。さまざまなジャンルのプロデューサーから賞賛を受けていると思いますが、2人の成功の秘訣があれば教えてください。また制作する上で何か特別なアイディアはありますか?
そうだね、僕らは短い期間で本当にたくさんリリースした。でも思うにそれは好きなことに対しての愛情やそれを信じることで生まれる情熱や献身的な想いがあるからこそできるんだ。それぞれの企画に対して僕たちの影響力や音楽に対する想いを注ぎ続けることも重要だね。制作の過程はどんな目標を持つかによるけど、時にはベースラインやヴォーカルのサンプル、それらを同時に鳴らしてみたらどうなるだろうかとか、、、誰にも分からないことがたくさんある。でももちろんアイディアは自然に湧き出ることはないし、自分の技術や実験を重ねることではじめて「アイディアが降ってくる」と言えるだろうね。
- この後に控えている企画はなんでしょうか?秘密でなければ教えてください。
今年はオリジナルのEPにもっと集中するつもりさ。昨年僕らは1年間で26曲のリミックスをこなすことができた。今年はそこからたくさんのオリジナル楽曲がリリースされる予定で、〈Poker Flat〉や〈Exploited〉、〈Local Talk〉そして〈Freerange〉からの新しいEPの制作が終わっていて、リリースが本当に楽しみなんだ。
- 現在オススメのアーティストやDJはいますか?
Lefto、Gilles Petersonはもちろん、DJ Koze、Kink、Deetronなんかも気に入っている。その他にはSimon Garcia、Johannes Brecht、Fjaak、Joyce Muniz、Fourtec、Tenwalls、HNNY、Basic Soul Unit、Atjazz、Rainer Trueby、Mad Mats、Steve Bug、Daniel Dexter、Simbad、Shir Khanなど、言い出すと切りがないけど、とにかくたくさんの仲間と仕事をするのは本当に素晴らしいことだよ。
- 日本の音楽シーンについてなにかイメージはありますか?そして日本を訪れた際に音楽以外で何か計画していることはありますか?
日本のアンダーグラウンドシーンは本当に大好きさ。なんと言っても規模が大きいし、エレクトロニックミュージックやインディーロックを軸とした多彩なミュージシャンがたくさんいるよね。日本に来た時は何かよい過ごし方を試してみるよ。今回は合計4日間滞在するし、そんなに長い期間では無いけどいろいろなことをしてみようと思う。もちろん何度も訪れたいし、次回はより長くいれることを願っているよ。
- 最後に日本の皆さんにメッセージをお願いします!
僕らのパーティーに遊び来て一緒に踊って欲しい!そして自分の人生を、好きな人と好きなことと一緒にできる限り楽しんで。
- Event Information -
タイトル:
EUREKA! with Kyodai
開催日:
2月7日(金)
会場:
代官山"AIR"
料金:
DOOR:¥3000 W/F:¥2500 clubberia MEMBERS: 500円OFF & 2組4名様無料招待
出演:
【Room1 B2F】
Kyodai
GONNO (WC | Merkur | International Feel)
Kenji Endo (Unite Music)
Midori Aoyama
Aiko Morita
【Room2 B1F】
PUNKADELIX
sio
Taichi Kawahira (Brightness / ALIEN RADIO)
haruka
hiroshi kinoshita
【Room3 1F NoMad : Juvenile】
saitou_master
MiHiRO
Miyajima Shotaro
KOMA
yamamori masaki
■ AIRオフィシャルサイト
http://www.air-tokyo.com/