INTERVIEWS

Dennis Ferrer

ニュージャージーの家で、ESPNでスポーツを観ながらネットをしているところだったよ。 数年前に、DJをすることが音楽制作に役立つってわかったんだ。クラウドが曲にどう反応するかが、ダイレクトにわかるからね。 14才ごろに友達の家でDJ Internationalのレコードを聴いてから音楽に夢中になったんだ。あと、Traxxのレコードも大好きだった。でも、エレクトロニックミュージックを手がけていた僕を、ハウスミュージックに呼び込んだのはKerri Chandlerだったんだよ。 自分の好きなことをやり続けられて、大変ありがたい気持ちで一杯だよ。 僕が世界に対して抱いている思いを、リスナーのみんなとシェアしたいと思ったんだ。僕の気持ちはこのアルバムで表現されているんだよね。95%のマテリアルを書いたわけだから、このアルバムを聴くと、個人的なレベルで僕を理解できると思うよ。 どういう話でこのソロアルバムを出すことになったんだっけ(笑)?みんな僕がものすごく緻密で、科学的なアプローチでも持っているかのように、僕のやり方を知りたがるんだよね。偉いアーティスト風に自慢気に話すこともできるよ。たとえば「ああ!強烈なビジョンが突然僕に舞い降りてきて、「デニス、このコード進行を使って、お前は世界と接触するのだ!」というお告げを受けたのさ」なんてね。でも、そんなこと言ったら、とんでもないホラを吹いていることになる!実際は、ずいぶんとつまらない内容で申し訳ないんだけど、これが事実なんだ。ただ、キーボードの前に座って、僕の頭の中で回っているコードやメロディーを弾いてみる。感情的な日にはそのメロディーに歌詞をつけて歌ってみる。で、「おお!これはいい!書き留めておこう」って感じで曲ができる(笑)。とてもシンプルで感情的なプロセスだね。 ダンスミュージックが好きな人のために作った、ダンスアルバムだよ。だから、特定の人を意識しているわけではないんだ。 ポジティブだといっていいんじゃないかな……。そりゃ昔のシーンとは違うけど、どんな物だって変化するわけだし。クラブに行く人たちの年齢は常に一定だよね。だから新しい世代の好みを受け入れるしかないんじゃないかな?確かにキャパシティー1500人の新しい大箱が、ソウルフルハウスをプレイするとは思えないけど、かからないとも言い切れないだろう?  Osunlade、Quentin Harris、The Martinez Brothers、Filsonikかな。 「アメリカ」では、すぐには何も思いつかないけど、「日本」と聞いたら「京都」、そして「新幹線」かな。なぜだかはわからないけどね! 今回は本当にごめんなさい。人生では、自分でもコントロールできないレベルの力が働くこともあるものだね。次に日本に行く時は、楽しいギグにしたいと思っているよ。みんなの健康を祈っています。健康はお金では買えないからね。 ボンベイサファイアにトニック、そこにオレンジのスライス。最高のジントニックだよ。