本インタビューでは、Robert de Boronのこれまでの作品を振り返りながら、ベスト盤をリリースする経緯や、彼の音楽に対する想いを紐解いていく。
interview & Text:GOON TRAX
「ベストアルバムは『Robert de Boronのカタログ』、『Robert de Boronの入り口』のようなイメージ」
ーー これまでにオリジナルアルバム4枚、コラボアルバム3枚とかなりのハイペースでリリースを重ねるなか、今回ベスト盤をリリースしようと思った経緯を教えてください。
作品が増えてくると、初めて聴く人はどこから聴いていいのかわからないじゃないですか? 僕もたくさんリリースしてるアーティストの作品を手に入れるとき実際そうだったので。ベストアルバムは「Robert de Boronのカタログ」、「Robert de Boronの入り口」のようなイメージでリリースしようと思いました。もちろん、ここから過去リリースしてきた作品も掘り下げてくれたら嬉しいですよね。
ーーせっかくのベスト盤に関するインタビューなので、作品を振り返りながら進めていければと思います。まずファーストアルバム『Diaspora』のなかからは「Jenny feat. Daichi Diez & Shaira」、「Love Out Of Sight feat. Melodee」、「Take Your Turn feat. Collective Efforts」と3曲もセレクトされていますね。すべてリミックスされているのでしょうか? 各曲のエピソードなどあれば教えてください。
新たな音などは足してませんが、ミックスバランスには手をつけました。もちろんリマスタリングも。だから一貫して耳と心に良いバランスで鳴ってくれると思います。ファーストアルバム『Diaspora』はとにかく尖ってました(笑)。データをひらいてそう思いましたね。「Jenny feat. Daichi Diez & Shaira」のディレイで飛ばしてるオーボエ? トランペットかな? 記憶が薄いのですが、最近の作品ではやってないアプローチが垣間みれます。「Love Out Of Sight feat. Melodee」では、打ち込みとは思えないぐらい生々しいグルーブを帯びたドラムパターンで構成されていて、今では到底作れないんじゃないか? って感じるほどビート作りに熱中したトラックです。「Take Your Turn feat. Collective Efforts」はベースが三本常に鳴ってるんですよ(笑)。当時の自分が他と同じことをやるのがいかに嫌いだったかを振り返れる良い機会でした。
ーセカンドアルバム『Mellow Candle』からは、「Shine a Light Pt.2 (Let's Love) feat. Awa & Oldwun」、「Chiru (Saisei no Uta)」、「Home feat. Tunji」の3曲が選曲されていますね。
『Mellow Candle』はRobert de Boronとしてやってきたなかで垢抜けたタイミングの作品なんでしょうね。選曲については、SNSで「ベストアルバムをリリースしたいんだけど、みんなはどの曲が入ったらいい?」って訊いたことがありまして。そしたらやっぱりこの3曲は入れてほしいって声が多かったんです。もちろん他にも候補はありましたが、『Mellow Candle』からはこの3曲を選びました。『Mellow Candle』から選ぶのが一番悩みましたね。そして、コメントくれたみんな本当にありがとうございます!
(MV)Robert de Boron/Take Your Turn feat. Collective Efforts
(MV)Robert de Boron/Home feat. Tunji
ーー Othelloとのコラボレーションアルバム『Beat The Classics 2』からは「Regret Me Not feat. Vivian Chen ~infused by Pachelbel 「Canon」~」が選ばれましたが、こちらはどういった経緯があったのでしょうか?
実は海外のラッパーとのコラボレーションはOthelloが初めてなんです。ファーストシングルで作った「Focus」っていう7インチレコードで歌っているラッパーが彼で、いつかアルバム単位でやってみたいなって思っていたんです。そしたら『Beat The Classics 2』でタイミングが訪れたのでアルバム単位で作れました。僕のなかでは海外のラッパーをフィーチャーしたキャリアのスタートでもあったので、ベストアルバムには彼のラップを絶対入れたかったんですよ。Othelloが聞いたら重いエピソードかもしれないですね。
ーーサードアルバム『ON THE RAINBOW』から選ばれた、「Carry On feat.Taro Miura from HO17 & Dawngun」、「Shine a Light Pt.4 (Proud To Be) feat.AWA & Maitreya」、「All On The Table feat. Magnetic North & Taiyo Na」の3曲についてお聞かせください。
『ON THE RAINBOW』の頃の僕はサーフミュージックにすっかりやられていて、ウクレレを買ったりクラシックギターを買ったりしてました。当時の自分がアウトプットした音楽だなと今聴いてもそう感じますね。テラスハウスでちょいちょい流れてたのはこのアルバムですね。とても感謝してます。「Carry On」はロックバンドHOLIDAYS OF SEVENTEENのTAROが歌ってて、一緒にやった曲は他にも何曲か作品になっているんですけどこの曲を選びました。Dawngunって女性ラッパーが本当にクールです。カッコ良すぎて4枚目のアルバムにも参加してもらったほどです。「Shine a Light Pt.4 (Proud To Be) feat. AWA & Maitreya」は、まさにボロン流サーフミュージック! 聴いてもらえればわかると思います。夏のバイブスはこの曲からちょいちょい作るようになって、3枚目、4枚目のアルバムにはかなり色濃く入ってますね。ぜひチェックしてもらいたいです。「All On The Table feat.Magnetic North & Taiyo Na」は3枚目のアルバムのリード曲です。得意のボロン節で攻め立てているので楽しんでもらえたら嬉しいですね。
(MV)Robert de Boron/All On The Table feat. Magnetic North & Taiyo Na
実は海外のラッパーとのコラボレーションはOthelloが初めてなんです。ファーストシングルで作った「Focus」っていう7インチレコードで歌っているラッパーが彼で、いつかアルバム単位でやってみたいなって思っていたんです。そしたら『Beat The Classics 2』でタイミングが訪れたのでアルバム単位で作れました。僕のなかでは海外のラッパーをフィーチャーしたキャリアのスタートでもあったので、ベストアルバムには彼のラップを絶対入れたかったんですよ。Othelloが聞いたら重いエピソードかもしれないですね。
ーーサードアルバム『ON THE RAINBOW』から選ばれた、「Carry On feat.Taro Miura from HO17 & Dawngun」、「Shine a Light Pt.4 (Proud To Be) feat.AWA & Maitreya」、「All On The Table feat. Magnetic North & Taiyo Na」の3曲についてお聞かせください。
『ON THE RAINBOW』の頃の僕はサーフミュージックにすっかりやられていて、ウクレレを買ったりクラシックギターを買ったりしてました。当時の自分がアウトプットした音楽だなと今聴いてもそう感じますね。テラスハウスでちょいちょい流れてたのはこのアルバムですね。とても感謝してます。「Carry On」はロックバンドHOLIDAYS OF SEVENTEENのTAROが歌ってて、一緒にやった曲は他にも何曲か作品になっているんですけどこの曲を選びました。Dawngunって女性ラッパーが本当にクールです。カッコ良すぎて4枚目のアルバムにも参加してもらったほどです。「Shine a Light Pt.4 (Proud To Be) feat. AWA & Maitreya」は、まさにボロン流サーフミュージック! 聴いてもらえればわかると思います。夏のバイブスはこの曲からちょいちょい作るようになって、3枚目、4枚目のアルバムにはかなり色濃く入ってますね。ぜひチェックしてもらいたいです。「All On The Table feat.Magnetic North & Taiyo Na」は3枚目のアルバムのリード曲です。得意のボロン節で攻め立てているので楽しんでもらえたら嬉しいですね。
(MV)Robert de Boron/All On The Table feat. Magnetic North & Taiyo Na
ーー昨年2015年5月に発売されたフォースアルバム『Dreams in Static』からは、「It’s Never too Late feat. AWA」、「Be Okay feat. Kharisma & Jon Wonder」の2曲が選ばれています。こちらに関してお話を聞かせてください。
『Dreams in Static』は、僕のなかでは完成系に近付いてしまったアルバムです。ですが、今回ベストアルバムの選曲やら何やらやっているうちにまた沸々とやりたいことが湧いてきて、今は作りたい衝動に駆られています。「It’s Never too Late feat. AWA」なんかはもうこれ以上のものを作れるのかと情けないながら感じてしまっていた曲でもあるんです。今は違いますけどね。やりたいことだらけです。「Be Okay feat. Kharisma & Jon Wonder」は4枚目のアルバムのリード曲で、「若手ラッパーを起用しても良いもの作れるぜ!」って息巻いた曲です。
(MV)Robert de Boron「It's Never Too Late feat. AWA」 Music Video
(MV)Robert De Boron - Be Okay Feat. Kharisma & Jon Wonder
『Dreams in Static』は、僕のなかでは完成系に近付いてしまったアルバムです。ですが、今回ベストアルバムの選曲やら何やらやっているうちにまた沸々とやりたいことが湧いてきて、今は作りたい衝動に駆られています。「It’s Never too Late feat. AWA」なんかはもうこれ以上のものを作れるのかと情けないながら感じてしまっていた曲でもあるんです。今は違いますけどね。やりたいことだらけです。「Be Okay feat. Kharisma & Jon Wonder」は4枚目のアルバムのリード曲で、「若手ラッパーを起用しても良いもの作れるぜ!」って息巻いた曲です。
(MV)Robert de Boron「It's Never Too Late feat. AWA」 Music Video
(MV)Robert De Boron - Be Okay Feat. Kharisma & Jon Wonder
ーー本作には「In The Rain feat. Part Time Cooks & Uzu」、「Setuna」と2曲新曲も収録されています。現在はニューアルバムの制作をスタートされているのでしょうか?
新曲は常に作ってます。ありがたいことに趣味の領域というか、音楽を制作するのにストレスが無いんです。新たなアルバムはいつ出せるかまったくわかりませんが、また形にしていけたらと思います。
ーーヒップホップグループThe Antidotesとの『Beat The Classic』、2014年7月発売のAWAとの『Shine A Light』からは選曲されていませんでしたね。ベスト盤をもう1枚作れるのではないですか?
いやぁ、ホントにもう1枚作れる気がしました。こんなに曲作ってたんだなぁって(笑)。また作品が溜まったらベストアルバム出せたら嬉しいですね。
ーー先ほども申しましたが、ファーストアルバムから約6年経ちました。Boronさんは自らのスタンスを貫き続けてきているようにみえますが、シーンは大きく変わりましたよね。音楽に対しての考え方、または愛情などに変化はありますか?
音楽は本当に大好きです。キャリアのスタートから今一瞬を切り取っても、音楽を心から愛しています。心から。
ーー今後、音楽シーンはどのような方向に向かっていくと思いますか?
正直まったく想像ができません。シーンは今や連続的に変化していて、対応してしまったら対応に追われ、自分を見失うような気すらするような時代です。たくさんの情報をザルにかけ本当に少ないいくつかの正解を探せる嗅覚が今や求められてると思います。ただ、シーンがどちらにいこうと、アーティストは一貫してスペシャルになる努力をし続けることだけしかできないと思うんですよ。だから、うーん…頑張ります(笑)。
新曲は常に作ってます。ありがたいことに趣味の領域というか、音楽を制作するのにストレスが無いんです。新たなアルバムはいつ出せるかまったくわかりませんが、また形にしていけたらと思います。
ーーヒップホップグループThe Antidotesとの『Beat The Classic』、2014年7月発売のAWAとの『Shine A Light』からは選曲されていませんでしたね。ベスト盤をもう1枚作れるのではないですか?
いやぁ、ホントにもう1枚作れる気がしました。こんなに曲作ってたんだなぁって(笑)。また作品が溜まったらベストアルバム出せたら嬉しいですね。
ーー先ほども申しましたが、ファーストアルバムから約6年経ちました。Boronさんは自らのスタンスを貫き続けてきているようにみえますが、シーンは大きく変わりましたよね。音楽に対しての考え方、または愛情などに変化はありますか?
音楽は本当に大好きです。キャリアのスタートから今一瞬を切り取っても、音楽を心から愛しています。心から。
ーー今後、音楽シーンはどのような方向に向かっていくと思いますか?
正直まったく想像ができません。シーンは今や連続的に変化していて、対応してしまったら対応に追われ、自分を見失うような気すらするような時代です。たくさんの情報をザルにかけ本当に少ないいくつかの正解を探せる嗅覚が今や求められてると思います。ただ、シーンがどちらにいこうと、アーティストは一貫してスペシャルになる努力をし続けることだけしかできないと思うんですよ。だから、うーん…頑張ります(笑)。
<リリース情報>
アーティスト:Robert de Boron
タイトル:nostalgic
レーベル:GOON TRAX
発売日:2016年1月20日(水)※1月13日 iTunes配信開始
価格:2,400円(税抜)
・ ダイジェスト映像
https://www.youtube.com/watch?v=97VkrV6-ku8
・ iTunes
https://itunes.apple.com/jp/album/nostalgic/id1068813684?app=itunes&ign-mpt=uo%3D4
[トラックリスト]
01 Shine a Light Pt.2 (Let's Love) feat. Awa & Oldwun
02 Jenny feat. Daichi Diez & Shaira
03 Chiru (Saisei no Uta)
04 It's Never too Late feat. AWA
05 Love Out Of Sight feat. Melodee
06 Carry On feat. Taro Miura from HO17 & Dawngun
07 Shine a Light Pt.4 (Proud To Be) feat. AWA & Maitreya
08 All On The Table feat. Magnetic North & Taiyo Na
09 Be Okay feat. Kharisma & Jon Wonder
10 Home feat. Tunji
11 In The Rain feat. Part Time Cooks & Uzu
12 Take Your Turn feat. Collective Efforts
13 Regret Me Not feat. Othello & Vivian Chen ~infused by Pachelbel 「Canon」~
14 Setuna
<関連リンク>
公式サイト http://robertdeboron.com/
Twitter https://twitter.com/robertdeboron
Facebook http://www.facebook.com/robertdeboron
Instagram https://www.instagram.com/robertdeboron/
アーティスト:Robert de Boron
タイトル:nostalgic
レーベル:GOON TRAX
発売日:2016年1月20日(水)※1月13日 iTunes配信開始
価格:2,400円(税抜)
・ ダイジェスト映像
https://www.youtube.com/watch?v=97VkrV6-ku8
・ iTunes
https://itunes.apple.com/jp/album/nostalgic/id1068813684?app=itunes&ign-mpt=uo%3D4
[トラックリスト]
01 Shine a Light Pt.2 (Let's Love) feat. Awa & Oldwun
02 Jenny feat. Daichi Diez & Shaira
03 Chiru (Saisei no Uta)
04 It's Never too Late feat. AWA
05 Love Out Of Sight feat. Melodee
06 Carry On feat. Taro Miura from HO17 & Dawngun
07 Shine a Light Pt.4 (Proud To Be) feat. AWA & Maitreya
08 All On The Table feat. Magnetic North & Taiyo Na
09 Be Okay feat. Kharisma & Jon Wonder
10 Home feat. Tunji
11 In The Rain feat. Part Time Cooks & Uzu
12 Take Your Turn feat. Collective Efforts
13 Regret Me Not feat. Othello & Vivian Chen ~infused by Pachelbel 「Canon」~
14 Setuna
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