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Kojiro(Re:birth)

 毎回絶好のロケーションで来場者を魅了し、今年で開催4回目を迎える東京近郊の野外フェスティバル「Re:birth」。今回はさらに規模を拡張し、5月12日〜14日までの2泊3日を千葉・鋸山採石場跡地を会場に、キャンプインで楽しめる野外フェスティバルへ進化!ヘッドライナーにはSystem 7 、Gaudi、Petar Dundov、さらにはMinilogue、Son Kite、Saiko-Podなど多数のアーティストが国内外から集結。そんな桃源郷へのナビゲーター、オーガナイザーを代表し、Re:birth FestivalのオーガナイザーKojiro氏に魅力を語ってもらった。

取材・文・写真:Kotaro Manabe

 

 

——まずは「Re:birth」を始めようと思ったきっかけを教えてください。
様々なレイヴ系のフェスティバルがなくなった時期に、みんなが集えるような新しいパーティーをしたいと思い始めました。「渚音楽祭」などの野外パーティーに携わってきた経験とネットワークが礎となっています。

 

 

——そんな「Re:birth」の名前の由来を教えてください。
日本の野外パーティーの素晴らしさを、クラブシーンをはじめとする様々な人に体験してもらい、ジャンルのクロスオーバーにより、新しい展開が生まれることを目的としています。さらに「過去のものを新しい感覚で表現する」みたいなコンセプトも持っているのと、「パーティーを最高に楽しんだときの生まれ変わったような感覚」、この生まれ変わりを表す意味で「Re:birth」と名付けました。

 

 

——Re:birthどのようなメンバー構成なのでしょうか?
主に僕とBrain BustersのDanaの2人で、いろいろ取りまとめをしています。ほかに、Waon Productionsが主催全体のサポートをしてくれています。また、各ステージは出演する様々なDJに中心に立ってもらい、ブースのオーガナイズのサポートをしてもらい構成されています。

 

 

——開催した年から2年間は富津岬でしたが、あのような絶好絶景のロケーション会場探しは簡単でしたか?
会場探しはけっこう大変です(笑)。まず関東近辺で1000人以上収容可能かつ、オールナイトで音を出せる会場はほとんどありません。富津岬は過去に別のパーティーが使っていた前例があり、その際に近隣からの音の苦情が無なかったとのことなので、管理会社を必死で交渉してみました。しかし富津岬は国立公園であるため、一般的な規制も多く、さらに運が悪ければ強風による危険を伴う場所だったので、参加者の安全面を確保することに非常に神経を使う大変な場所でもありました。

 

 

写真は富津岬での開催時のもの


——昨年から鋸山採石場跡地に場所を移した理由は!?
富津岬で2000人以上のパーティーを運営するには限界がありました。そもそも、企画当初から、キャンプインして2泊3日以上のフェスティバルという形式を目指していたので、開催地としては海よりも山でやるほうが様々な面で適していると思っていたので、採石場の跡地を選びました。

 

 

——ビーチでの開催ではなく採石場ということで、昨年は「ビーチでやらないのであれば参加しない!」というような人も少なくなかったと聞きますが、少なくとも昨年参加した人たちからのロケーション評価は良い話しか聞こえてきませんでしたよね?「桃源郷」というイメージがしっくりくるというか…
僕もこれまでのパーティー人生のなかでトップクラスのロケーションだと思いました。これによって、今回の開催は噂が噂を呼んで、かなり大勢の参加者が集まってしまう予感がしますが…。山のパーティーとしてはとても素晴らしいロケーションです。この場所は我々が使用する以前に友人のパーティークルーがフリーパーティーを開催していたこともあり、来たことがあるという人も少なくないようです。とっても巨大な土地なのですが、快適に過ごせるエリアを少しでも増やすよう、管理会社の方々が、重機を使って整地をしてくれています。参加する人々が、マナーを守って、綺麗に使ってもらえれば、今後さらに大規模なイベントも開催できると思っています。

 

 

——会場までも都内から近いですよね。
そうですね。都心から1時間半で来られます。GW明けは暖かくもなっているでしょうし、キャンプインの野外フェスとしてお勧めです。でも本当に山の気候なので、キャンプ道具と防寒暴雨対策は、しっかり準備して参加してください。

 

 

——「Re:birth」は今回8月に開催されるオレゴンのエクリプスパーティーの日本のサポートオーガナイザーにもなっていますよね?今回の出演者もエクリプス会場でプレイするアーティストがたくさんいます。そうしたなかでも、今回注目の出演者はいますか?
Gaudi、System 7、Marcus Henriksson aka Minilogue/Son kite、Grouch、Loopus in Fabula、Bodhi、Simiantics、Dachamboなど、全組お勧めです!

 

 

——今回の「Re:birth」に、これまでにはなかった新しい試みはありますか?
今年は初めて3日間開催にしました。設営が終わったと思ったら、翌日には撤収作業という、この規模のパーティーを一晩だけやるのはもったいないと思いますし、長くゆったり開催できたほうが、スタッフの体力的にも負担が減ります。そうしたことが影響すると、今年は少し参加者全員に余裕が生まれ、会場がゆったりとした雰囲気になると思います。さらにキッズエリアやヒーリングスペースなども作り、安心できる環境作りにも取り組んでいます。

 

 

——最後に、参加される人たちに「こうすれば楽しめる!」などのアドバイを。
5月中旬は、昼間は太陽が出ている間は暑くても、夜は冷え込むこともありますので、山に適した多少の準備をお勧めします。 採石場跡地は崖など危険な場所もあります。安全には最善を尽くして会場を作っていますが、危険箇所、立入禁止の看板や係員の指示には従うようお願いします。夜間は採石場一面にライティングを施すほか、朝日が山から出てくる瞬間もこの会場ならではの見所です。3日間を通して国内外の様々なDJ、アーティストが満載なので、ペース配分を考えて、たっぷり楽しんでください。

 

 

開催日:5月12日〜14日
会場:千葉・鋸山採石場跡地
出演:Gaudi、Petar Dundov、System 7、Conforce、Minilogue/Son Kite、Dachambo、Mirror System、Hiroshi Watanabe aka Kaito、Shhhhh、and more

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