そうですね、15歳から始めて。 そうですね。僕もともとダンスやりたくて。「ブレイキン」ていうブレイクダンスの映画を小6ぐらいのときに観て。それではまっちゃって。それで中1のときにはアディダスをヒモなしで履いてるような状態でした。ブレイクをやりたくて、リノリウムとかをマンションの広場に敷いて友だちと2人で踊ったりしてたんだけど。やっぱりあんまり踊りは向いてなかったのかな?って感じで(苦笑)。大技みたいなのがあんまできなくて。

どうすかね?みんなそのへんは試行錯誤してたんじゃないですかね?どうやったらカッコよく、おチャラけに聴こえず、ダジャレでもなく、ラップに聴こえるかって。すごくそのへんはこだわって。僕もそうだけどみんなやってたんじゃないですかね? もうすごい先走ってましたね。それで誰にも通じてなかったりとか。今もそんな感じなのかもしれないですけど。 ん~、ドラムがでかくて。なんだろう……?ヒップホップを感じたのはラップだったんですけど、ドラムとラップとベースが終わらない、息継ぎもなしでどうやってやってるんだろうなって思いましたね。スクラッチの音もどうやってやってるのかわかんなかったし。

よくも悪くも人数が増えたから……。でも人数が増えるっていうのは理想としてたことだから、それは間違いなくて。ただみんなどこを見てやり始めているかっていうのがすごく気になるところで。あとやっぱり俺たちは日本人だから、黒人の人たちの真似をしているのもたくさんいると思うんだけど、そういうことじゃない、っていうのが世界に出ると自分に帰ってくるっていうのをわかると思うし。それを踏まえた上で、ラップで何を発言しているのか、どういう姿勢なのか、どこから来ているのかっていうのを、そのときに説明できる人間が1番長くやっていけると思うし。ラップだけじゃないにしろ、多分そういうことだと思います。
多分同じだと思いますね、その葛藤のような。パッと聴きは黒人の真似してんのかな?って。さっきから「黒人、黒人」って言っててアレですけど。彼らは俺たちを見て「自分たちの文化をやってるんだ」っていう意識が強いから。もともと日本人の根本にはなかった部分だと思うから、日本人にもほかの人種にもそうだと思う。でもそれを超えているのがヒップホップで。今は英語と混ぜたりとか、いろんなやり方があって、いろんな人たちに伝わるし。いろんなやり方があっていいと思うんだけど、その根本には自分のルーツみたいなのが伴ってないと、心には響かないと思うし。オレはそういう部分で、多分1番日本人ぽいラッパーだとは思っています(笑)。

