- RELEASE:
- 2006-08-29(Tue) on sale
前作の04年『GANGSTA BLUES』以来2年降りの新作は、“吟遊詩人”と評されるTanya Stephensならではの社会的なメッセージからラヴソングを、一人のジャマイカ女性としての視点で表現した知的で詩的な世界観が見事に表現された一枚。レゲエを軸としつつも、ジャズ/R&B/フォーク他様々なジャンルを消化させた彼女ならではの幅広い表現力が見事に伝わる一枚。その歌詞とアコースティック感溢れるサウンド、そして何よりもTanya Stephensのあのオリジナルな歌声の魅力が大爆発した大傑作。ダンスホールとルーツ&カルチャーに二分化されつつある現行シーンの動きを視界に入れつつも、軽々と自らのスタイルで飛び越え、レゲエの持つ音楽的包容力の凄みを見事に提示させてみせた一枚は、非レゲエファンにとっても衝撃的な一枚となるハズ。本年度の最重要作品の一枚と断言しておきます。