- RELEASE:
- 2006-10-20(Fri) on sale
「AWAKE ZION」はレゲエミュージックの精神として、Bob Marleyが信仰していたことで知られるラスタファリズムと旧約聖書の結びつきを解き明かしたドキュメンタリーフィルムである。レゲエミュージシャンの多くが信仰し、ここ日本でもレゲエの人気が高まる度に注目を集め、ファッションの点で語られることが多かったラスタカルチャー。ただその実態は多くの人達にとって謎に包まれたままであった。
映像作品としてこれまでにもラスタ文化とレゲエミュージックとの密接な繋がりは、映画「ROCKERS」や「ROOTS, ROCK, REGGAE」などで紹介され、独特のドレッドロックス、人里離れた山林などコミューンで生活し、スピリチュアルな探求をして暮らす彼等は我々に強烈な印象を与えてきた。ただし、ラスタの精神とその歴史の発展を文化人類学的観点から検証し、レゲエの詩に託された世界から旧約聖書の物語を解読し、奴隷の末裔として虐げられてきた人々の想いまでを解き明かした作品は始めてである。本編ではマティスヤフなどの昨今話題のレゲエシンガーから、ラスタコミュニティの長老達、ユダヤ教のラビ(宗教的指導者)など、レゲエとラスタそして旧約聖書の世界を紐解く上での重要人物が数多く登場し、レゲエミュージックの精神に迫ったドキュメンタリー作品である。