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2 WAY STREET

B.I.G JOE -N- EL SADIQ
2 WAY STREET
二人の出会いはオーストラリアの刑務所の中。そこは外国人専用の刑務所、様々な言葉が行き交い、頼れる者も誰もいない、スタジオがあることと電話が出来ることを除けばいわゆる、誰もが想像し得るイメージの刑務所内。しかし、二人は互いに認め合うまでに時間はかからなかった。二人の間には全世界共通語『HIP HOP』が在ったからだ。 EL SADIQ -エルサディーク- a.k.a(またの名を)THE DIAMOND SHIEK、a.k.a THE RED SCORPION、a.k.a DIVINE SCIENTIFIX ...と幾つものオルターエゴを持つN.Yブロンクス出身のラッパーで、90年代半ばにICE-T率いる ”ライムシンジケート・レーベル” からのリリースや、ゴーストライター としてもDR. DREのアルバムやRBXのアルバムで協力参加し、古き良きオールドスクールの精神を持った本物のB-BOY。かたやB.I.G JOEも日本を代表する本物のB-BOY、二人の間に英語こそ必要であったものの、お互いを認め合うまでにたいして時間がかからなかったことは容易に想像出来る。すぐに意気投合し刑務所内のスタジオでレコーディングを開始。7曲入り(インストゥルメンタルを除く)のE.Pがここに完成。二人の元に集まったプロデューサー陣はMIC JACK PRODUCTIONからDJ DOGGとKEN、孤高のターンテーブリストDJ BAKU、福岡から奇才ビートメイカーOLIVE OIL、マイアミのボタニカ・デルジバロからのリリースでおなじみのインストヒップホップユニット:CLIMBER、そして札幌からもう一人ILL DANCE MUSIC.の秘蔵っ子KEI。 オーストラリアで運命的に出会った日本人とアメリカ人、そこで半分英語、半分日本語のラップが完成し、アメリカ産のヒップホップを聴いて育った日本のプロデューサー達がビートを制作し、ここにまた新しいヒップホップが生まれた。世界の国々のギャップの架け橋となり、ヒップホップの持つメッセージを世界中へ広げようと目論む ”B.I.G JOE-N-EL- SADIQ” という一見異色な、日米 ”お尋ね者”デュオから、この先目が離せない。