- CAT #:
- PCD-22314
- PRICE:
- ¥2310
- RELEASE:
- 2008-07-20(Sun) on sale
パリをベースとするフランス人とフィンランド人からなるデュオ、ペンロープ[ス]が奏でるデリケートでフレッシュな、しかしドラマチックでどこかデカダンスを匂わせる不思議なサウンドは、エレクトロニック/ダンス・ミュージックとロック/ポップの垣根を越え、新しいうねりを生み出そうとしている。
Regis Clinquartやアニエス・ベーなど、音楽以外のアート、カルチャー、ファッション・フィールドから火の着いたこのグループ。そのステージにおける立ち居振舞いは、モリッシーやニック・ケイヴのフォロワー的なキャバレー或いはメロドラマを想起させ、しかもダンス・ミュージックで、ヒューマンなぬくもりがあります。彼らは、スペインのソナー・フェスやRex、Culture Club、Dourなどといったヨーロッパの主要なクラブ、さらにはヒューマン・リーグのアフターショウなど、様々なステージをこなしてきた。
ポストパンク以降(Fiction / Factory / Mute / Beggars / 4AD)のサウンドとシンセ・ディスコ、テックなジャーマン・エレクトロをミックスさせたユニークなスタイルは早くからDJ HELLを虜にし、彼のレーベル、インターナショナル・ディージェイ・ジゴロのコンピレーションにフックアップされるなど、アンダーグラウンドなクラブ・シーンで話題となった。また、結局アルバムに収録されることはありませんでしたが、当時リリースしたシングル盤「Steal This」はゴシック・バンド、シスターズ・オブ・マーシーの名曲「Alice」からインスパイアされたもので、好事家たちの格好の話題の的になりました。2006年には仏インディペンデントでは最大手の一角であるレーベル<NAIVE>のアーティスト、Liquid Architectureにも楽曲提供、その才能が広く知れ渡るところととなった。
今では多くの音楽関係者たちからも注目される存在になったペンロープ[ス]だが、彼らがアルバム発表の場として選んだのは、ヴィタリックのレーベルとして知られる新興勢力「シチズン」だった。このフレッシュな組み合わせがもたらした絶妙な化学変化は、すでに最初のアルバム『アロガンス・オブ・シンプリシティ』にて証明済みだが、次はもっと面白い何かをもたらしてくれそうだ。