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METAL MACHINE

MOTOR
METAL MACHINE
現在Depeche Modeの前座を務めその名を全世界へ知らしめるMOTOR‘上げ上げ’なんて形容などで表せない!これぞエレクトロの最終系!! 前作『Unhuman』では“人間になりたいけどなれない機械”を表現。そして『Metal Machine』と題された本作では完全に機会と化したのか?元々バンド・マンであるニューヨーク出身のBrayan Black、ロンドン在住のMr. Noとの出会いからミニストリー、ミート・ビート・マニフェスト、フィータス、ナイン・インチ・ネイルズなどの影響から、05年にエレクトロ・ユニットMotorを結成。多くのテクノ・パンク・アーティストを輩出する<Shitkatapult>のオーナー、Marcus Haas aka T.Raumschmiereにとっては待望のリリースとなった本作ではロックようなリフとハードなテクノ・ビーツを融合させ、以前にも増して鍛冶屋で飛び散る火花ように、激しく、躍動感に溢れ、インダストリアルその物であり、レーベルのアティテュードでもあるパンク精神を継承。オープニング・トラック- Kick Itではスネアのきいた8ビートで警報を鳴らし、アシッド×エレクトロ・ハウスな - Jacked Up、8ビットなロッキン・エレクトロ - Feedback Loopに続き、懐かしの呼び名?ピコピコ - Pong、中毒性の高いループが危険な - Fire、本作のクライマックスともいえるシングル曲 - Death rave、をハード・テクノにしたような - Glu、完全に壊れたのかエレクトロ・ブレイク・ビーツ - Break Out、そしてちょっとキラキラしたエレクトロ・ハウス - Thwackで閉め、腕が上がりっぱなしの52分を展開。一聴、派手で大味と思われますが、実はダンス・トラックとしてとても機能的で綿密なビート構成となっており、プラスしてこのデカさと突き抜け感は近年の生半可な“エレクトロ”系のバンドやユニットなんかとは一線を引きます。それを証明するかのように、現在は多くのテクノ・アーティストがルーツとするDepech Modeの世界ツアーで前座を務めるなど、今最も注目株のエレクトロ系ユニットであることは間違いなしです。ダンス・ミュージックのファン層だけではなく、ロックのファン層も手中に収めた今後のMotorに期待が高まります!!