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Ambivalence Avenue

BIBIO
Ambivalence Avenue
Boards of Canada、Chris Clarkが絶賛! からリリースされた3作品で賞賛を集めた逸材がからデビュー! 注目のデビュー・アルバム『Ambivalence Avenue』リリース決定! myspace:http://www.myspace.com/mrbibio 「純粋なエレクトロニック・ミュージックにおける現代のラプトピア(ラップトップ中心の音楽)に対する解毒剤だ」 — Marcus Eoin, Boards of Canada 「この控えめで、謙虚な、ミッドランド出身のパイオニアは、常に彼自身の音楽の中に生き、自分をプッシュし続けることに非常に貪欲だ。それを目の当たりにできるのは嬉しいね。彼のスタイルは、俺が知ってからの3年で進化した。その経過を見てきたけど、本当にクレイジーだよ。 僕らはウェールズでキャンプをしながら、誰が一番いいトラックを持っているかってよく競ってたんだけど、彼には敵わなかった。彼のはダーティで、荒々しくって、まわりの雰囲気にすごく適しているんだ。僕のがただのレイヴ・トラックにすぎないって思わされるくらいに。彼は自分だけの奇怪なテクニックを身につけているように思う。彼が奇抜なエレクトロニック・チューンを作るときには僕がそばにいたし、彼も僕を新しい方向にプッシュしてくれる。ギターを使うことなんて考えたことなかったけど、彼の作品やアイディアを聴いてから、それにインスパイアされて、アンプを通したマッシヴなギターやストリングスのハーモニーを作るようになった。それまでは不可能なことだって思ってたんだよ。 つまりお互いに対する競争心が、強い仲間意識を生んだんだ。Bibioのようなアーティストは他にいないね。彼の作品を聴けば、この小さな怪物が君の人生に侵入してくるんだ」 —Chris Clark 2009年、Bibioは当初から引き合いに出されてきたBoards of Canada、Plaid、Chris Clark といったアーティストが所属すると契約。事実を代表するBoards of Canada とClarkからも大きく支持されているが、それだけの価値アリの男だとということを、与えられた才能と自ら磨き上げたそのスタイルが証明している。 アーティスト名の'Bibio'は、子供の頃に父親が使っていたニジマス釣り用毛針の名前に由来する。幼少期に父とウェールズの川で過ごした楽しい釣りの思い出が、この寡黙なアーティストが創り出す喜びにあふれた夏らしい音楽、そしてキメの粗い輝くようなローファイ・サウンドから生まれる驚くべきメロディーラインに反映されている。 テクスチャー、カラー、そしてノイズを愛するBibioの、本格的なキャリアのスタートは、と契約した5年前に遡る。『Fi』『Hand Cranked』『Vignetting The Compost』のアルバム3部作を完成させた後、Warpに移籍し、Bibioの音楽はさらなる進化を遂げている。『Ambivalence Avenue』を聴く人は皆すぐに、その独特のサウンドに戸惑うだろう。エレクトロニックでもロックでもないこのアルバムは、まさにジャンルレスで分類不可能なのだ。本アルバムには様々な音楽の要素がブレンドされ、また収録曲のそれぞれが異なるアイデンティティとアティチュードを備えている。そしてアルバムを通して聴くことで、それらが一本の糸でしっかりと結ばれていることにも気づくだろう。 リードトラックである「Ambivalence Avenue」には、Bibioの天性のメロディー・センスが感じられる。「All the Flowers」や「Sugarette」にも顕著である様に、風変わりでひねりの利いた歌詞は古典的な60年代のイギリスのフォークを思わせる。「Fire Ant」と「Sugarette」ではBibio のヒップ・ホップにおけるプロダクション・スキルも垣間見ることができる。そして万華鏡のように色鮮やかな「Dwrcan」を含む、全ての楽曲には、贅沢なほど美しいサウンドのレイヤーが何層にも積み重ねられ、そこに浸透するBibioの美学がそれらを一つに繋ぎ合わせている。 「すでにリスナーに浸透しているBibioらしいサウンドをキープしながらも、常に挑戦を続け、異なる音楽のスタイルを取り入れてきたんだ。このからのデビュー作品は、僕に取って、ある意味本物の芸術的な回顧的作品のような気がする。そしてこの作品は、僕自身の音楽に対する幅広い興味を映し出しているんだ。秋がくると、ムーディーでアンビエントな作品を作るし、夏が来ればフルートを使った、古風な美しいトラックを作りたくなる。人生にアップ&ダウンがあるように、悲しい音楽もあれば幸せな音楽もあるのさ。そしてもちろん、僕はあらゆる音楽を聴く。ここ2年間は、J Dilla や Madlibがマイブームだね。でもずっと前を振り返ると、60年代や70年代のブラジリアン音楽にハマっていた時期もある。特に Joao Gilberto や Marcos Valleなんかが好きだったんだ。」とBibio本人は語る。 Bibioの作品はカラフルで空想的、そしてどこか、ヴィクトリア朝時代のおもちゃや錆びた木馬のようなものを感じさせる。それこそがBibioのサウンドなのだ。半分壊れた原始的なサンプラーにディクタフォン、そしてカラオケマイクを使った面倒なレコーディングテクニックによって生み出されるそのサウンドには、時間や歴史、そして特定のサウンド・クオリティへのリスペクトの映し出されている。 「最高作品と呼ばれるものの全てに、ロー・キーもしくはアンダーグラウンドのテイストが存在している。そこにはソウルと愛が宿っているんだ。僕がここ2年間で聴いてきた中で一番いいと思った音楽は、アフリカかブラジルの音楽、もしくはMySpaceにいる何人かの、まだレーベル契約すらしていないアーティストの音楽だな」 Bibioのサウンドには、木がきしむ音や雨音などのサンプリングも使われており、それが自然の中に存在する音の魅力を醸し出すとともに、幼少期の記憶へと皆を誘う。それは、彼の音楽の中に非常に大切な役割を果たしており、 彼自身も敬愛するBoards of Canadaと通じている部分でもある。 「僕の音楽は自然の影響を大きく受けているんだ。オーガニックなものは、人よりも、そして人によって作られたものよりも、気まぐれで色々な側面をもっている。 テープは自然にしわくちゃになったり、からまったり、ひっかかれたり、伸びたり、はげたりする。何かが砕けたり、腐ったりするのってどこか魅力的で、美しいと思うんだ。そういうものこそが、テクスチャーやのノイズ、隙間や結び目−そういった様々なユニークなキャラクターを音楽に吹き込むんだよ。僕は巨大な傑作の写真より、野生の本や映画に映ったあまり目立たない写真に惹かれるんだ」 これがBibioなのだ。オーガニックなものから人工的なものまで、彼の周りに存在するすべてのものからインスピレーションを受けるアーティストがBibioなのである。 Short Biography ウエスト・ミッドランド(UK)出身のStephen Wilkinsonのプロジェクト、Bibio。アーティスト名は、子供の頃に父親が使っていた釣り用毛針の名前に由来する。ロックやメタルという典型的なティーンエイジャーと同じ経路を辿った後、16歳の頃にエレクトロニック・ミュージックを知る。Boards of Canada、Plaid、Chris Clark、My Bloody Valentine、The Incredible String Band、Sea & Cake、そしてTortoiseといったアーティストに衝撃を受けたと本人は語る。 当時から、2つのポータブルMDレコーダーと、安いヘッドフォンスプリッターを駆使して作ったおおざっぱなマルチトラックのセットアップで、雨音や自然が生み出すサウンドを録音し、録音された音源を使っての音楽作りに没頭。独特のスタイルとサウンドを確立した。Boards of CanadaのMarcus Eoinの紹介によって、 からリリースされた『Fi』『Hand Cranked』『Vignetting The Compost』の3作は、アシッド・フォーク的ギター・サウンド、原始的なエフェクト、そして「僕の音楽の多くは審美的に自然から影響を受けている。オーガニックなものは、素晴らしいし、たいていの場合、自然に生まれた形って、人工的なものよりよっぽど奇妙な物なんだ。テープは自然にしわくちゃになったり、からまったり、ひっかかれたり、伸びたり、はげたりする。そこには崩壊し、朽ちていくものの魅力や美しさがあり、質感や、ノイズ、ほこり、けば、ひび、節、つまりユニークなキャラクターをサウンドに加える。だからプロツールのクリアなサウンドではなく、テープや真空管の持つ魅力を引き出すことにしたんだ」と語る通り、あえて壊れた機材を使った独特の温かみあるサウンドが、各方面で大絶賛された。