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Chocolate

Tiefschwarz
Chocolate

ティーフシュワルツ-Tiefschwarz は夜を象徴する(Tiefschwarzはドイツ語で漆黒、深い黒という意味)。1997年のContinuemusicsレーベルからのデビュ-作『24seven』をリリースし眠れるStuttgart-シュトゥットガルト-(この地方には黒い森を意味するSchwarzwald-シュヴァルツヴァルトと呼ばれる深い森がある)のナイトライフにAli Schwarz/Basti Schwarz兄弟は新星のように突如現れた。
1998年にはBenztown レーベルからシングル『Music』を発表、 2001年のFour Musicレーベルからのアルバム『RAL9005』ではクラブシーンにその名をさらに馳せるようになる。
Classic Recordingsにより彼らのアルバムがライセンスされてからロンドンのシーンからも注目されるちょうになり、急速にその舞台をドイツからインターナショナルへと広がりをみせる。Depeche Modeの 『John The Revelator』, Madonna の『Get Together』、 Spektrumの 『Kinda New』などのリミックスも手がけるようになる。
でもこれらは彼らの過去のストーリーのひとつでしかない。夜ががこの兄弟を待ち構えているのはもはやシュトゥットガルト の伝説のクラブON-Uではなくベルリンのスタジオだ。日が沈んであたりが暗くなると彼らは勢いよく繰り出す。パーティー、それは彼らの弱みでもあり、強みでもある。
本作『Chocolate』は彼らの三作目となり大きな前進である。というのも、今回は初の自らによるレーベルSouvenirからのリリースだからだ。アーティストにとって自身のレーベルからリリースするということは自由を手に入れるということだ。ときにストレ-トでときに遊び心あふれたその自由な作風をこの作品でも聞き取ることができるだろう。
本作『Chocolate』は柔らかく、ビターで、そして甘い。そこにミルクや砂糖は含まれていないが、それ以外の材料は本物だ。
Cassyのハスキーな歌声が悲しげに響くシングルでも先行発売された収録曲『Find Me』はダンスフロアでの「踊る」ことと「リスニング」の両方の観点からとらえた曲だ。Circus Companyからクロスオーバーでヒップホップ、ジャズの要素をとりいれたトラック作りが特徴な期待のDave AjuやなんとあのSeth Troxlerの歌声などもフィーチャリングしている。
Santé の名前でも有名なPhilipp Maierとともに制作し、ライブ感ダイナミック感が表現されている。Tiefschwarzは今後そのライブ活動をふたりでなく、Santéを加えた三人でパフォ-マンスすることを予定している。リリースツアーは夏に予定している。