神奈川県葉山・一色海岸に今年3年目を迎えたBeach Houseがある。 そこは、東京から1時間という距離にありながら全く別の時間が流れ、あらゆる垣根を越えた人たちが集まり、同じ 時間、空間を共有する。 少年の頃に仲間達と作った『秘密基地』 今思えばささやかで陳腐なものだったけどやけに高揚した覚えがある。 はたまた世界のバックパッカー達同士の口コミで手に入れた情報『噂のあの場所』どちらにも共通すること、『秘密 にしたいけども言いたい』 今現在、mixi、facebook、twitter、USTREAMなど情報交換、入手はいくらでも出来る時代ではあるが逆にその膨大な情報から何をチョイスするのか、が問われているような気がする。要するにどの周波数をキャッチするのかですべてが大きく変わっていくのである。今回の音源もまたしかり、飲むもの、食べるもの、着る服、遊びにいく場所等々、僕たちが『秘密基地』に選んだ葉山・一色海岸はささやかな海岸だしアクセスも悪いけれども他のビーチには無い、本当は誰にも教えたくない魅力が沢山ある。一言で説明することは出来ないけれども、それは何故かといえば誰でも来れるところではなく来る人を選ぶ所だからだと思う。『楽園』を手に入れるには時間と苦労が伴う。草をかき分けて土を踏みしめて進んだその先に待っているものだと思う。 情報も行動も変わらない。そう簡単にはたどり着けないからこその『噂のあの場所』なんじゃないだろうか。画面上や話だけでは決して伝わらない潮の香り、頬を撫でる風の気持ちよさ、絶え間なく聴こえてくる波の音、時間と苦労を惜しまなかった者のみが味わえる環境の中で集まった人間がそれぞれ得意なものを披露しその環境に花を添えていく、そんな『秘密基地』『噂のあの場所』の小さな地図の代わりになればと思ってこの音源を出そうと思いました。
『meet the people』結局そこにいかなきゃ会えない。 そこで生まれた出会いを音として表現したイメージコンピレーションアルバム “Meet the People - Vol. The Beach House at Isshiki”。
Beach Houseに縁のあるアーティストにその空間、体験、記憶を音楽で表現していただきました。 参加アーティストは、Kensei、Fishmansのキーボーディストであり、現在はソロとして活動しているHAKASE-SUN、 イギリスのChillout界の重鎮The Irresistible Force a.k.a Mixmaster Morrisなどメジャー、アンダーグラウンドとわず活躍中のアーティストと東京のレベルミュージックを体現し各シーンで活動するアーティスト達。 また、今年の夏も多彩な面々がジャンルを問わずLIVE、DJなどを行っており、日々現在進行形で新しいストーリーが生まれている。