UKグライム界のドン、Wileyが2007年の『Playtime Is Over』振りのアルバムを<BIG DADA>からリリース!今作では『100% Publishing』のタイトル通りプロデュースから、レコーディング、トラック、もちろんラップにいたるまで100%Wileyによって行われたとい う。(ただ実は「Talk About Life」のコーラスに一人だけこっそり参加させるというコンセプトを彼がずっと決めていたらしい。)そして、100%Wileyによって作られた本作 は、これまで彼が作り上げてきた中でも最も変化に富んだ作品の1つである。タイトル・トラックの「100% Publishing」や「Boom Boom Da Na」のしなやかなグライム、「Numbers In Action」、「Information Age」「Yonge Street」ようなチューンの惜しげなく鳴り響く反復音。甘くてソウルフルな「Up There」や「Wise Man And His Words」などの斬新な才能が反映されたトラックに、Wileyは終始言葉をまき散らし、それは時におかしく、またある時は衝撃的だ。UKグライム・ シーンの立役者は、2011年、100%彼自身そのものと言える作品を作った。この作品以上にエキサイティングで、活気に溢れ、スリリングでおっかなく、 おかしくてクレイジーなアルバムはなかなか生まれないであろう。この作品はUKグライム/ヒップ・ホップを聴かない連中にこそ聴かせるべきユニークで突き 刺さる作品であることは間違いない。
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