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古くはバッハ、メンデルスゾーン、シューマンらが活躍し、広く音楽の都として知られる旧東ドイツ地域の文化都市ライプチヒ。ここを拠点に活動するPraezisa Rapid 3000は、Simon 12345、Devaaya Sharkattack、Guschlingからなるトリオ・バンド。2010年に立ち上げた自主レーベルDoumen Recordsよりこれまでにリリースした2枚のアナログEPは、ノン・プロモーションながらVice MagazineやGroove Magazineをはじめ数多くのメディアで取り上げられ、ライブ活動ではこれまでにMount Kimbie、Eskmo、Untoldらと共演。2011年にはドイツ最大級の野外フェスティバルFUSIONに出演するなど、ヨーロッパを中心にここ日本でも、耳の早いリスナーから次のアクションを期待される存在となっていた。

そして遂に完成させた1stアルバム『314159265』には、ポスト・ダブステップ、IDM、ヒップホップ、アンビエント、ポスト・ロック、ジャズ、モンド・ミュージック、映画音楽など、様々なジャンルの境界を軽やかに越えて行く珠玉のトラックが揃っている。EPに収録の既発三曲にも新たにリアレンジが施され、マスタリングはベルリンにてCalyxのBo Kondrenが手掛けています。James Blake、Gold Panda、Mount Kimbie以降を感じさせるビート・マナーと、エキゾチックでユニークなボイス・サンプル、そしてギターやピアノ、シンセ、トランペット、クラリネットなどで奏でるアンサンブルを、モダンなエディット手法を駆使し、Praezisa Rapid 3000独自の黄金比でブレンドしたハイブリッド・サウンド。

オーガニックでメロウな哀愁を漂わせつつ、どこかユーモラスで謎めいた、聴くたびに不思議な世界が広がるPraezisa Rapid 3000の1stアルバム。３人の錬金術師によるマジック・ナンバー『314159265』を、どうぞご堪能あれ。