abletonから発売されたAbleton Live専用コントローラー(対応はLive 9から)「Push」は、もはやこれが「Live 9」だ、と言っても過言ではないのではないだろうか。それほど、Live 9のために作られており、まったく新しい楽器、新しいデバイスの類だったように思う。この「Push」1台でミキシングからシーケンス、ブラウジングまで完結でき、モニターを見ながらマウスを使い制作することが減りよりフィジカルな楽曲制作が可能になったのは大きい。
まず、中央の8×8のパッド1つ1つが鍵盤となるのだが、スケールとキーを選ぶことができ鍵盤演奏が苦手でも演奏ができてしう。また、左下4×4のパッドはドラムパッドにもなり(この時上半分がステップシーケンサーとなる)、視覚的に確認しながらドラムパターンが作れる。もちろんベロシティーも搭載されており、MPCのパッドのように使えて強弱をつけたりできる。AKAIがサポートしたパッドなだけに触り心地も優れている。
第一印象、大きさや重さが懸念点だったが、機能を見ていくとLive 9ユーザーには、それを上回るプロダクトであることは明確だった。これからLive 9ユーザーにとって必需品になることは間違いなさそうだ。
現在、多くのDAWソフトが発売されているが、トラックメイクを始めようと思う読者には特にLive 9はオススメできる。エンジニア気質でなければ、今回のLive 9でEQが見やすくなっているし、オーディオエフェクトもスタジオのクオリティーに改善されているので、じゅうぶんに使えるだろう。LiveとAbleton Pushの組み合わせは、遥かに高い次元で融合し昇華した現代DAWのスタンダードではないだろうか。 Text yanma (clubberia)
■High Resolution
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- RELEASE:
- 2013-03-05(Tue) on sale