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The Radicle

TIM DELUXE
The Radicle

ティム・デラックスの新たな挑戦は“ジャズ”。ダンス・ミュージックを知り尽くした男による、” ジャズ”をテーマに切り開いた新境地!!
2000年代を代表するクラブ・アンセム「It Just Won’t Do」で世界中を熱狂させ、名実ともにトップDJの座に上り詰めたティム・デラックス。フジロック、エレクトラグライドの歴史に残る熱狂的パフォーマン ス、入場規制や動員記録更新といった記録を残した来日ツアーなど、ここ日本でも数々の伝説を作 り続けてきた。ダレン・エマーソン主宰の〈Underwater〉からリリースされたシングル 作品群で注目を浴び、デビュー・アルバム『The Little Ginger Club Kid』がいきなりの大ヒットを記録。続く2ndアルバム『Ego Death』も各方面から称賛を集め、ファットボーイ・スリム主宰の〈Skint〉からシングル作品もコンスタントにリリース。2010年リリースされた 3rdアルバム『Fluid Moments』は、ストイックなまで洗練された美しい旋律と強靭なグルーブが融合した衝撃的傑作となった。そして2014年、4枚目となる今作『The Radicle』では、自身のルーツである「JAZZ」を追求し、新境地を切り開く!

このアルバム、そしてこれを作り上げるまでの過程は、自分自身と、自分 が愛する音楽のルーツを見つめなおすことだった。- TIM DELUXE

ジャズ・ハウスからスピリチュ アル・ジャズにコズミック・ジャズなど、今までのティム・デラックス像を覆す驚愕 のニュー・アルバム。今回のテーマはジャズだ。今までも断片的にジャズ・ネタを使ったことはあったが、今回は最初か ら最後まで、ジャズやジャズ・ファンク、ソウルを意識した曲作り、楽器使いが見られる。ジャズ のみならず、レイド・バックしたジャズ・ファンク調のナンバーや、ジャズ・ハウス、他にもピア ノやギターがふんだんに用いられる他、ビート・プログラミングもジャズ・ドラムからのサンプリ ングが軸となっている。この他スピリチュアルなムードが漂うナンバーやインド音楽をモチーフし た曲など、曲想も豊かでポエトリー・リーディングをフィーチャーした作品が多いのも特徴だ。も ちろん、これはギル・スコット・ヘロンやラスト・ポエッツなどをイメージしているのだろう。収 録曲「So What!」(マイルス・デイヴィスのカヴァーで、エディ・ジェファーソンのヴォーカル・ヴァージョンをモチーフとする)は、かつてのパル・ジョーイの作 品を想起させる。全体的なサウンドの傾向としては、1990年代初頭の〈New Groove〉や〈Eight Ball〉といったNYのレーベルに残されたジャズ・ハウス、マスターズ・アット・ワークの諸作に近い。ここ最近は90年代ハウスのリバイバルが言われるが、このアルバムもまさにそんなアイデアによる作品なのだ ろう。今作は今までのティム・デラックスのイメージを、大いに覆すアルバムとなるだろう。