We Are Monster

1999年に「ボー・モー・ブラージュ」の世界的な大ヒットを出したイゾレことライコ・ムラーによる5年ぶりのセカンド・アルバム。リヴァイヴァルに先駆けてシカゴ・アシッドを独自に解釈したファースト・アルバム『レスト』とは違って、全体にダブっぽいというのか、「ボー・モー〜」以前のモヤモヤとした試行錯誤の状態に戻った感じ。心に闇を抱えているようなムードはそのままタイトルにも表れているようで、どこを取ってもねっとりと絡みついてくるような感触は、同じドイツのヴィンテージ・ロック・バンド＝カンがいまさらハウス・ミュージックをやったらこんな感じかなーと。「あー、だり〜な〜」という日にわざと聴くべ。文／三田格