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Hyperion Suites

Serph
Hyperion Suites
素顔もプロフィールも謎のまま、突然変異種的に世に現れた異色の音楽家、Serph。リリースする作品がいずれもインストの電子音楽では驚異的なセールスを記録し、昨年1月には、2009年のデビュー以来初となるライブを単独公演で行い、リキッドルームをソールドアウトさせた事でも多いに話題となった彼が、新章の幕開けを告げる通算五枚目となるフルアルバム『Hyperion Suites』をリリース。

ユートピアめいたファンタジックな音像がトレードマークのSerphだが、今作ではそこにメランコリックでメロウな手触りも重なる。オリジナリティ溢れる美しいメロディとハーモニー、そしてマジカルなアレンジは洗練を極め、一種高潔なエレガントさを纏った楽曲が揃った。60年~70年代のジャズに焦点をあて、HIP HOP的ビートやR&B的コード感で構築された楽曲は、若くして急逝したJ Dillaの偉大な冒険を引き継ぐ意志の現れでもあり、昨今のニュージャズ・シーンとの親和性も見てとれます。ボイスサンプルの多用も今作の特徴のひとつで、結果、今作はSerph史上もっともエモーショナルでソウルフルなアルバムに仕上っている。

アルバムタイトルにある「Hyperion(ハイペリオン)」とは、所在が誰にも知らされていない謎めいたところにある世界で一番高い木の名前で、アルバム『Hyperion Suites』は、巨木ハイペリオンの清々しいまでの孤独さと悲しみを讃える讃歌であり、今や孤高の存在となったSerphが鳴らすおとぎの国のソウルミュージック。

●トラックリスト:
01. hymn 
02. walkin
03. monsoon
04. happy turner
05. wireless
06. analogica
07. alcyone
08. sad roboto
09. soul for toys
10. hyperion
11. blood music
12. skyrim
13. nous
14. never end

※nobleウェブショップからの購入で、Serphの未発表曲を収録した購入者特典CD付き
http://www.noble-label.net/

■試聴リンク
https://soundcloud.com/noble_label/sets/serph-hyperion-suites