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REIGN OF FIRE

CAPLETON
REIGN OF FIRE
彼にとって約2年ぶりのアルバムは、ルーツ&カルチャーな流れの先頭集団を走って10年あまりのキャリアをしかと感じさせる傑作アルバム。重厚なヒューマン・トラックを基調としたバッキングに、どっぷり歌に浸かったスタイルをさらに押し進めた結果、拳に力入るよな歌い回しもさらに重みを増した。昨今の打ちこみのヒット・リディムにもまたがる曲も随所に挟む構成をも違和感なく聴かせるそのアーティスト・パワーはまさに貫禄と言ったところ。ますますその器を大きくしていく姿はこれからも見逃せるわけがありません。 文/一ノ木裕之