東京、ニューヨーク、デン・ハーグと各都市でミュージックシーンに積極的に関わり続け、独特の音楽センスを磨いてきた邦人アーティストSo Oishi。これまでソロやデュオで数々の作品をリリースしてきた彼が、東京拠点のDJ／オーガナイザー ASYLとのユニットDawn Everとして新たな作品を発表した。
ユニット名「Dawn Ever」は「永遠の夜明け」という意味を持ち、特別な時間である夜明けがもたらす自然の力と音楽の融合を意識して命名。さらにアルバムタイトル「Aurora Saltans」はラテン語で「踊る夜明け」を意味し、夜明けという瞬間が持つエネルギーを音で表現したコンセプチュアルな作品となっている。ディープなテクノやアンビエントを中心に作品の発表を続けているメキシコ拠点のノンプロフィットのレーベルSecuencias Temporalesからリリースとなった。
本作は、全6曲を収録した作品となる。太古のリズムと繊細な音の配置が融合し、シンプルながらも内側から力強さが溢れ出す構成が特徴。夜明けの静謐さと、そこから始まる新しい光景を見据え躍動感を見事に音楽で描き出している。
この作品は、夜明けが持つ特別な時間と力を、インターナショナルなリズムで表現するSo OishiとASYLの新たな挑戦だ。ぜひその世界観を堪能してほしい。
（原田篤）
Tracklist:
1. Mandrake Step
2. Duty Dance
3. Morning One
4. Dawn In The Forest
5. Off World Citizen
6. Ultima Silva
