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パリでひとり、アルバムをつくることに飽きたツジコ・ノリコが4作続けてリリースされるコラボレイション・シリーズからリョウ・アライとのワン・オフ・プロジェクト。アシッド・フォークをエレクトロニカでフォーマットし直したようなツジコのスタイルに、細やかで目鼻立ちのいいリズムをアライが持ち込んだことで、しみじみとしながら甘ったれた雰囲気がより引き立てられたというか。物悲しさはあっても、そこに決定的な孤独感が入り混じらないためか、ヨーロッパでの生活を経たツジコには、これがどこか「日本を思いださせるもの」になったという。「わらうだけ」なんて、そういわれると連ドラの主題曲みたいだしー。 文/三田格