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Battleship Potemkin

TENNANT/LOWIE
Battleship Potemkin
ペット・ショップ・ボーイズのふたりがなぜかテナント/ロウの名義で、80年前に発表されたサイレント映画の古典『戦艦ポチョムキン』に、ドレスデン交響楽団の演奏を得て架空のサウンドトラックをひっつけたコンセプト・アルバム。オリジナルとして認識されているショスタコヴィッチのスコアがインダストリアル・ボディ・ミュージックのアーキタイプのようなものなので、どうなんだろうと思ったけど、むしろクラフトワークを重厚に展開にしたような適度なスペクタクル感覚に仕上がっている。でなければ、このふたりがやる意味もないんだけど。歌詞もオリジナル(ただし2曲のみ)。 文/三田格