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Louie Austen - clubberia podcast 063

CB 063 - Louie Austen

Louie Austen (LA Music)

日本のニワカちょい悪親父など足下にも及ばない生粋のプレイボーイ「ルイ・オースティン」
若き日は世界中のホテルラウンジを旅しながら、その甘い歌声を披露していた真のラウンジアーティストで、ラスベガスではサミー・デイヴィス・Jrやフランク・シナトラとステージを共にしたこともある。90年代後半に故郷オーストリアへ帰国、ウィーンで知り合った"Cheap""kitty-yo"のプロデューサー、MARIO NEUGEBAUER、PATRICK PULSINGERが「Amore」をプロデュースしたことから、ヨーロッパのクラブシーンでブレイク。以後エレクトロニックミュージック界隈で注目されることとなり、SENOR COCONUT、IDJUT BOYSらが前作「Iguana」の楽曲をプロデュースするなど、クラブシーンで精力的に活動している。
エレクトロニカ~ディスコ~ハウスまでさまざまトラックを、ロマンティックな楽曲に変貌させる彼の美声に、ディスコダブファンも悩殺し、64歳となった2010年「LAST MAN CROONING」を完成させた。テナーボイスによるクルーニング(低い声でささやくようなジャズの歌唱法)が、モダンなエレクトロニックビートとハーモニーを重ね、ゴージャスなボーカルが一層際立って聴こえる作品となっている。

Official Web: www.louieausten.com/

Myspace: www.myspace.com/louieausten

Facebook: www.facebook.com/pages/louie-austen-music/114516613471

 

[トラックリスト]

01. Louie Austen / Paris (LA Music)
02. Louie Austen / Hold On FNM Remix (LA Music)
03. Rodion feat. Louie Austen / Estate (Gomma)
04. Louie Austen / Hoping - Radio Edit (Cheap/kitty-yo)
05. Phonique feat. Louie Austen / Endless Love (Dessous)
06. Louie Austen. feat. Peaches / Grab My Shaft (Cheap/kitty-yo)
07. Louie Austen / Glamour Girl (klein records)
08. Louie Austen / Dreams Are My Reality Christopher Just Rmx (LA Music)
09. Louie Austen / Brazil (LA Music)
10. Louie Austen / Make Your Move Ruede Hagelstein Rmx (LA Music)
11. Louie Austen / Amore (Cheap/kitty-yo)
12. Louie Austen / My Last Song Professor Eric D´Clark & The Future Sound Of Yesterday Rmx (LA Music)

 

[インタビュー]

―先日リリースされた2枚組アルバム「Last Man Crooning / Electrotaining You!」は、どのぐらいの制作期間を費やしましたか?

2006年に前回のアルバム「Iguana」を"Klein Records"からリリースしてから4年が経って、2年前から今回のアルバムのための曲を書き始めたんだ。このアルバム「Last Man Crooning / Electrotaining You!」に着手するのに、取り立ててとてもエキサイトしていた。僕は自分のレーベル"Louie Austen Music"(LA Music)を抱えているんだけど、10年前に僕がエレクトロニックミュージックに傾倒するようになってから、このアルバムで初めてアーティストとして自由に作風を作り上げることができたからね。レーベルマネージャーに、「ああしろ」「こうしたほうがいい」とかとやかく言われることなくね。だがしかし、これは僕自身がアルバムにかかるコストをすべてカバーしなければいけないという意味でもあった。きっとこんなこと誰も真似できないだろう?

―歌手として、非常に長い年月のあいだ活躍されていますが、その声はどのようにケアしているのですか?

声を保つためにしていることはとくにないね。タバコも酒もほどほどに、という感じだよ。

―今作は具体的にどういったクリエイターと手がけたのですか?

2009年にリリースしたEP「Flying Away / Myamy EP」 でThe Bombjacksに"My Amy"のリミックスを手がけてもらってから、彼らと仕事をしているんだ。そのときに初めて出会ってから、彼らが僕の次のアルバムに対する助言やアイデアを出してきてくれて、それがとても気に入ったんだ。そして僕らはチームとなって、ワッと作り上げたんだ。

―作品中で思い入れのある楽曲を教えてください。

アルバム中の「My Last Song」はこのアルバムの中でも、僕にとってのベイビーみたいなものでね。シンガーとしての人生の「酸いも甘いも」を表現しているんだ。よくみんなは僕のことを「気がふれているんじゃないか?」って言うんだ。僕があまりにも金や名声に対して、何の不満も漏らさずに仕事しているからね。誰かにこびへつらったり、ひざまずいたり、ショーを頼み込んでやらせてもらったりもしない。ただ自分のやりたいことをやるのみなんだ。ただ歌いたいだけ、そして死ぬまでクルーニングし続ける。

―制作時のエピソードは何かありますか?

何かおもしろいエピソードでもあればと思っていたけど、残念ながらそんなものはなくてね。制作中は思うように進まず、思ったよりも時間がかかってしまったから、それでフラストレーションがたまったりしていたけど。本当は2010年のはじめにリリースしたかったんだけど、数多くのミュージシャンと仕事をすることによって、それに時間を要したんだ。だがこうして出来上がったものは、とても誇りを持てる作品となった。すべてのファンに僕と同じぐらいこのハッピーな気持ちを感じてほしいね。

―注目しているクリエイターは?

近頃ではよくさまざまなDJやプロデューサーたちから「何か一緒にやらないか」とアプローチされることもあって、さまざまなリミキサーたちと仕事をしてきた。今作は、さままざなスタイルのクリエイターからの、多様性に富んだサウンドを楽しめて、本当にグレートなラインナップだと思う。まだ会ったことがないんだけど"Boxer Recordings"のMatzakは、アメイジングな仕事をしてくれてね。彼は制作のかたわら、薬剤師として本業を務めているんだけど。バットマンみたいな二重生活だよね(笑)。あとはハンブルグの"Audiolith Records"からのRampueやFrittenbudeといったユニークな若手もいいね。

―日本でのライブの予定はありますか?

残念ながら、今の今まで、東京を含め日本でショーするチャンスはなかったんだ。これを見てるクラブオーナーで興味がある人がいたら、ぜひ連絡くれよ!

―では、これまで日本を訪れたことはありますか?

ギグはしなかったけど、一度だけ訪れたことはあるね。日本人は優しくて、世界でももっとも居心地のいい人たちだと思ったよ。みな互いに気配りをしている姿は、とてもいいね。食事もとてもヘルシーだし、文化もとてもグレートでユニークだと思う。東京も、またもう少し田舎のほうもすごく好きだね。

―最後にこれを聴いているリスナーにメッセージをお願いします。

僕の曲を聴いてくれて、愛してくれてarigato!愛は相互に巡り合うものだからね。君たちをまた「electrotain(electro+entertain)」することを楽しみにしているよ。