ベルリンを拠点にDJ、プロデューサー、そしてレーベル"BpitchControl"のオーナーとして幅広い活動を繰り広げる女性アーティスト。DJとして91年ごろから活動を開始し、その後 Tresro、Maria、WMF、E-Werkといった名門クラブでレジデントを務め、ヨーロッパ最大の屋内レイヴ"MAYDAY"やドイツの歴史的ストリート・パレード"Love Parade"にDJとしてレギュラー参加するなど、常にベルリンを代表する女性DJとして注目を集めてきた。
制作面においては、94年から作品を発表しているEllenであるが、2001年に発表したデビュー・アルバム"Stadkind"が世界中で爆発的なヒットを記録。続いて03年にリリースしたセカンド・アルバム"Berlinette"も記録的なヒットとなり、これを機に世界各地のフェスティバルやクラブからのオファーが絶え間なく訪れるようになる。また、レーベル"BpitchControl"の運営においても手腕を発揮し、自らトラック制作、ビジュアル作成、そしてイベント・オーガナイズとマルチなプロダクションを遂行。同レーベルをドイツ屈指の人気レーベルへと育てあげる。日本においても、WIRE 03, WIRE04, WIRE05に3年連続で出演、そのキュートな魅力と素晴らしいDJとしての才能はすっかりお馴染みである。2005年の"Thrills"の爆発的ヒット、2006年Apparatとの共作"Orchestra of Bubbles" では新境地を開拓、2007年UK最高峰クラブFabricからのリリース"Fabric 34"も記憶に新しい。2008年3月には自身のレーベルBPitch Controlから"Boogy Bytes Vol. 4"をリリース、2008年5月には待望のニューアルバムSOOL(AGFとの共作)をリリース予定。
DJ・プロデューサーとしてのエレンは常にジャンルとスタイルと観客をつなげる努力をしてきた。人々に新しい音楽を与え、彼らの興味を掴んで放さない。空間を音で満たし、存在するものを受け入れることを探求し続けている。そして観客と共感し、分かち合い、並行するエピックの世界へと飛び立つことができる唯一の手段、くつろぎ余裕を体験すること、音楽の宇宙の中に再度私自身を見つけ、またそこへ自身を持っていくこと。音楽は彼女の原動力でありまたアウトレットでもある。音楽を作る人として、音楽は彼女の感情と気分のプレイバック。それらをあらゆる技術ディバイスによって彼女の中から追い出していく。音楽が時間をとどめて、アルバムは日記のようなもの。それぞれのアルバムは彼女の人生の一部で、DJジェッティングのストレスの後、またいつもの自分に戻ること。観客と感情的でダイレクトな接触を試み、ダンスフロア、空港、スタジオ、オフィスや居間などで観客と出来るだけインタラクティブであることを目指している。エレンはベースラインや効果を動きのモチーフとしてスケッチする。それは聴く人なりの、音楽に対する感じ方を織り込んで堪能するためのスペースや、トラックごとにアレンジすることを可能とする。エレン・エイリアンは音楽の現在の姿をダイレクトに表現する優れた勘を持つ。彼女はその時々の流行りにとらわれない。彼女は独自のサウンドタイポロジーを作り上げることで知られている。他の音楽と比べると、時には走りすぎたり、ズレていたり、抽象的でテクノロイドであるけれど、それはいつも彼女自身の現在の反映している。DJとしてのエレン・エイリアンは観客と感情的でダイレクトな接触を試み、ダンスフロア、空港、スタジオ、オフィスや居間などで観客と出来るだけインタラクティブであることを目指している。
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