東京一の夜中のフェス「LIVE NEXUS AID ANNEXUS」、興奮のうちに終了!
「アーティストの、アーティストによる、音楽ファンのための音楽祝祭」をコンセプトに、ライヴハウスとクラブイベントの垣根を超えて数々の祝祭を生み出してきたパーティ「ANNEXUS」。4回目を迎えたこの日も、数々のアーティスト、芸人さんが参加し、他にはない一体感をもたらす熱狂の一夜となりました。まさに「音楽の桃源郷」を生み出した一夜の模様をレポートします。
Photo by 釘野孝宏、平沼久奈
text by 柴 那典
メインステージでは、group_inou、So many tears、サカナクションという3組のライヴが実現。まず、「ANNEXUS」2度目の登場となるエレクトロ・ヒップホップ・ユニットgroup_inouは、“THERAPY”など代表曲を、脱力MCをはさみつつ披露。華やかで情熱的なトラックと切れ味鋭いラップという、彼らならではの魅力を見せつけてくれた。
茂木欣一・加藤隆志・柏原譲という実力派ミュージシャン3人によるバンドSo many tearsは、中南米の民族衣装に身を包んでの登場。初のアルバムをリリースしたばかりの3人は、数々の迫力あふれるナンバーをプレイし、ロックンロール、ダブ、ジャムセッションまで、自由自在の演奏を見せてくれた。強力なグルーヴを生み出すバンドアンサンブルは、さすがの貫禄だった。
そして、大歓声の中登場したのが、先日幕張メッセでライヴを行ったばかりのサカナクション。アルバム『DocumentaLy』からの楽曲を中心に数々のアンセムを繰り出し、今のバンドが持つ無類の勢いを感じさせる。照明やレーザーなども駆使したエンタテインメント性あふれるステージで、何度も絶頂に達する圧巻のパフォーマンスを体感させてくれた。
ARENAでは、ライヴだけでなく、矢口雅哲(ムック)、山口一郎(サカナクション)、TOMOYUKI TANAKA(FPM)、谷中敦(東京スカパラダイスオーケストラ)、ダイノジ、SAKU(Dragon Ash)の豪華ラインナップもプレイ。一瞬たりともフロアの熱を冷まさない「祝祭のバトン」を繋ぎ続けた。特に、ダンサーを引き連れて登場した盛り上げ番長・ダイノジから「ANNEXUSオールスターズ」集ったグランドフィナーレまでの後半戦は、まさに最後まで息をつかせぬ展開!
WATERには、川上洋平([Champagne])、草刈愛美(サカナクション)、宮田岳(黒猫チェルシー)、DJ BOTS(Dragon Ash)、鹿野淳(ANNEXUSオーガナイザー)、茂木欣一(東京スカパラダイスオーケストラ, フィッシュマンズ, So many tears)、タロウサイファイ(avengers in sci-fi)と、垂涎のメンツが登場。夜半からは生憎の雨となるも、寒さを吹き飛ばすような熱い音楽が次々と鳴り響いた。
ISLANDは、お馴染み「WORLD WIDE MOUSHIWAKE NIGHT」の濃い顔ぶれが勢揃い。ミッツィー申し訳(申し訳ナイタズ)、ギュウゾウ申し訳Jr.(電撃ネットワーク)、GEE申し訳Jr.(GTS)、LEGENDオブ伝説 a.k.a.サイプレス上野申し訳Jr. 、MACKA-CHIN申し訳Jr.(NITRO MICROPHONE UNDERGROUND)というメンツで、「和物」という括りでオールジャンルの音楽をプレイ。さらには松田岳二(CUBISMO GRAFICO FIVE)、TGMX(FRONTIER BACKYARD)、サイトウ“JxJx”ジュン(YOUR SONG IS GOOD)というゲストも盛り上がりに華を添えた。
至るところで数々の熱狂を生んだ「LIVE NEXUS AID ANNEXUS」。アーティストも、そして勿論オーディエンスの一人一人も、身体の底から湧き上がるような音楽のエネルギー、そして「音楽愛」を感じることのできる一夜だった!
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