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Red Bull Thre3style Japan 九州・沖縄予選

世界中のDJが各地で実力を競いPARTY ROCKの世界NO.1を選出する、DJコンペティション「RED BULL THRE3STYLE(レッドブル・スリースタイル)。7/22 大阪で行われるジャパン・ファイナルに向けての九州・沖縄予選が6/17に福岡CLUB Xにて行われた。日曜日にも関わらず数百人に及ぶオーディエンスが会場に駆けつけ、フロアからバーカウンターまでびっしりと人で埋め尽くされた。

九州予選にエントリーしたのは、DJ VIZZY、DJ YOSSY、DJ MAMAO、DJ IRIE、DJ MESMERISE、DJ U-KEY、DJ WOODY、DJ VULの8名。ジャッジを務めるのは、昨年の九州予選同様DJ KAZ、福岡を代表するベテランDJ ODA、そしてツアージャッジのDJ KOYAの3名。MCは福岡のクラブで精力的にライヴを行い、DJ DIRT FLAREのサイドMCとしても国内外で活躍するSTEELOが務めた。
PM10時過ぎ、STEELOが大会の概要と基本的なルール、審査の基準などをオーディエンスに説明し、遂にバトル開始。

 
■Red Bull Thre3Style 2012
http://www.redbull.jp/cs/Satellite/ja_JP/Red-Bull-Thre3style/001242825588204
   
トップバッターは、年間320本以上のプレイをこなし、定期イベント “ALLIANCE”のオーガナイザーを務めるDJ VIZZY。NAS “THE DON” にカットインで “AS WE ENTER”を投入。早くもオーディエンスから歓声が上がり、フロア全体が揺れ始める。PIT BULL “BON, BON”、RHANNA “WE FOUND LOVE”で一気にヒートアップ。JAY-Z “EMPIRE STATE ON MIND”でフロア後方まで手が挙がったところでタイムアップとなった。

2番手は、年間200本以上の現場をこなし、DMC主催のTEENS DJ CHAMPIONSHIPでは4位となった実績を持つDJ YOSSY。オーディエンスから「SAY HOE!」を煽り、超絶なスクラッチでフロアを沸かしたところでDMX “GET IT ON THE FLOOR”をカットイン。2枚使い、スクラッチをふんだんに盛り込みながらレゲトンへ移行、フロアとの一体感のあるプレイで完全にロックした。

3番手は、1995年頃から活動し続け、2000年にオープンさせたPHATCLIP RECORDSのオーナー兼バイヤーとしてスキルを磨いてきた宮崎のDJ MAMAO。エレクトロ、ダブステップでオーディエンスの心を掴みHOUSE OF PAIN “JUMP AROUND”をカットイン、続くKRIS KROSS “JUMP”でフロア中から歓声が沸き上がった。その後、RUN D.M.C “SUCKER MC’S”の2枚使いからSUPER CAT “DON DADA”をスピン。ダンスホール・レゲエに移行してフロアはややフェードアウトするも、WIZ KHALIFA “NO STEP”で心地良く横揺れさせてタイムアップとなった。

4番手は、福岡天神親富孝を中心に年間300本以上のクラブプレイをこなす、DJ MESMERISE。違和感なくミックスされたWU-TANG CLAN “C.R.E.A.M”、NAS “NAS IS LIFE”でフロアを揺らし、NAUGTY BY NATURE “HEY HOE”からONYX “SLUM HARDER”への流れで盛り上げ、キレの良いカットインで勢いを崩さずにレゲトンを投入。歓声が巻き起こった。後半はエレクトロからロックへと繋ぎフロア中が反応したRED HOT CHILLI PEPPERS “CAN’T STOP”でタイムアップ。
 

 
5番手は、オールジャンルをプレイし福岡県内外で活躍中のDJ U-KEY。GUNS N’ ROSES “WELCOME TO THE JUNGLE”からLMFAO “CHAMPAGNE SHOWERS”と勢いのある展開で早速フロアをロック。その後はJOHN LAUANT “A PRETTY WOMAN”、THE VILLAGE PEOPLE “Y.M.C.A”を矢継ぎ早にカットイン。その後もエレクトロ、レゲトンを織り交ぜた選曲で熱気をキープし続けた。

6番手は、年間200本以上の現場をこなしグラフィックデザイナーとしても活躍するDJ VUL。T.I “BRING EM OUT”からDAVID GUETTA “WHERE THEM GIRTLS”へとミックス。勢いのあるエレクトロを中心にフロアを沸かし、PIT BULL “BON BON”で熱狂的な喝采を浴びた。

7番手は、地元熊本で毎回300人以上の集客を誇るBIG PARTY “HARLEM”をオーガナイズするDJ WOODY。PIT BULL “JUMP SMOKERS”でブチ上げ、LMFAO “PARTY ROCK ANTHEM”へと自然なミックスを展開。オーディエンスからのレスポンスとクラップハンズでフロアの狂熱は沸点に達した。

8番手は、地元沖縄でクラブプレイはもちろん楽曲制作、イベントプロデュースなど多岐に渡って活躍するDJ IRIE。JOHNY PATE “SHAFT IN AFRICA”でフロアの雰囲気をガラっと変え、LINKIN PARK、DEEP PURPLEへと繋げるもフロアはややフェードアウト。RUN D.M.C “WALK THIS WAY”で華麗なスクラッチを披露し、後半はダンスホール・レゲエでオーディエンスを沸かした。
 

 
30分に及ぶ審査の結果、優勝したのはDJ YOSSYだった。ジャッジを務めたDJ ODAは、「一番スキルが高いと感じたのが彼だった。ヘッドフォンも着けず、パソコンの画面よりもオーディエンスの反応をしっかり見てプレイに活かせていたと思う」 とコメント。ツアージャッジのDJ KOYAは、「まず完成度が高かったし、パフォーマンスも凄かった」とコメントした。
結果発表後、DJ YOSSYは「ステージに上がる前は緊張しましたが、プレイ中は楽しかった。いつもプレイしている内容を15分間に詰め込みたかった。ジャパン・ファイナルでも、自分のスタイルでやり通したいと思っています」とインタビューに応えた。

次回は6/23に札幌SOUND LAB MOLEで行われる北海道予選。その後、6/29 関西予選@京都BUTTERFLY、6/30 関東予選@新木場ageHaを経て、いよいよ7/22のジャパン・ファイナル@大阪CLUB JOULEで日本No.1 Party Rock DJが決定する。