REPORTS
>

Red Bull Thre3style Japan 中国・四国予選

PARTY ROCKの世界NO.1を目指して、強者たちが各地で腕を競うDJコンペティション「RED BULL THRE3STYLE(レッドブル・スリースタイル)。7/22 大阪で行われるジャパン・ファイナルに向けて、中国・四国予選が6/11に広島CLUB Gにて行われた。

■RED BULL THRE3STYLE
http://www.redbull.jp/cs/Satellite/ja_JP/Red-Bull-Thre3style/001242825588204
   
今回エントリーしたのは、DJ BAHN、DJ CHANGG、DJ DOM-AUTO、DJ MITCH、DJ DISC ONE、DJ SPIN、DJ KEI、DJ TATSUMIの8名。そして今回ジャッジを務めるのは、広島から全国に発信するストリートカルチャー・フリーマガジン”RAMPAGE”編集長のMR FUJII、MIX CD「CHICANO LIFE」シリーズが大好評のDJ SANTANA、ツアージャッジの「DJ KOYA」の3名。MCは広島を拠点に全国規模で活動しているDOUGH BOYが務めた。

PM10時過ぎ、 DJたちの熱いバイブスに触れようと駆けつけた、数百人に及ぶオーディエンスでフロアは後方までびっしりと埋め尽くされていた。DOUGH BOYがオーディエンスを煽りフロアが温まったところで遂にバトルがスタート。
   
トップバッターは、高知一のパーティ出演率を誇るDJ KEI。サイレンと歓声が響くイントロに続き、キングギドラ “公開処刑”でフロアを盛り上げ、M.O.P “ANTE UP REMIX”、EVE “WHO’S THAT GIRL”、DMX “PARTY UP”を次々とカットイン。DAFT PUNK、LMFAOで追い打ちをかけ、ANARCHY “FATE” 元ネタからの繋ぎでオーディエンスを沸かしたところでタイムアップ。

2番手は、中国・四国地方の次世代NO.1とも噂されるDJ DISK ONE。エレクトロでの応酬に狂熱の歓声が乱れ飛んだ。CHRIS BROWN、BEN JUEL、LMFAOのアッパーチューンをキレよくカットインして行き、フロアを揺らせ続けその熱気をキープした。

3番手は、2008年 DMC JAPAN 関西大会、2011年 DMC JAPAN ONLINE BATTLEで優勝したDJ講師としても活躍中のDJ DOM-AUTO。T-REX “20 TH CENTURY BOYS”からダブステップ AVICII “LEVELS”への繋ぎと超絶な2枚使いでフロアをロック。UNDERWORLD “BORN SLIPPY”で雰囲気を変え、ミクスチャーをスピン、ここでも2枚使いの華麗なテクニックを披露した。その後はDR.DRE、SNOOP DOGG、50CENT、MARY J BLIGEなどを小気味よくカットインで繋げ、再びエレクトロに転回したところでタイムアップ。

4番手は、DMCにも参戦した弱冠20歳の若手DJ Bahn。HOUSE OF PAIN “JUMP AROUND”でオーディエンスを一気に盛り上げ、重低音とシンセサイザーが響くドープなHIP HOPとダブステップを勢いのあるスクラッチを織り交ぜ、カットインで繋いで行った。歪みまくったWOBBLE BASSの地響きにオーディエンスは興奮の極みに。完全にフロアをロックした。
   
5番手は、年間100本以上の現場をこなし、アパレルブランド “7DAYS”のデザインも手がけるDJ CHANGG。オーディエンスのクラップハンズを煽り、WILD CHERRYをカットイン。QUEEN “WE WILL ROCK YOU”、OUTKAST “HEY YA”に会場全体が反応したところで、DICK DALE & HIS DEL-TONES “MISIRLOU”のギターリフを投入でヒートアップ。サウス系HIP HOP、ダブステップに続きカットインされたCHRIS BROWN “TURN UP”でフロア後方のオーディエンスまで熱狂した。

6番手は、毎週200人規模の動員を誇るCLUB Gの看板イベント “SATURDAY HOUR”を立ち上げ、クラブDJ、イベントオーガナイザー、SHOPプロデュースなど多岐にわたり才能を発揮しているDJ MITCH。ハードコアなヒップホップの2枚使いに始まり、この日初となったダブレゲエを投入。意表を突いた選曲でブチ上げた。

7番手は、香川のクラブシーンをリードするイベントにレギュラー出演し続けているDJ TATSUMI。DMX、GREEN DAY、BEYONCEとジャンルの枠に囚われないミックスでオーディエンスを沸かし、テクノからダブステップへの展開で盛り上がりは沸点に達した。

8番手は、ジャンルに固執しないオープンフォーマットなスタイルで、岡山県を中心に活躍するDJ SPIN。エレクトロ・ロックでスクラッチをふんだんにプレーするもフロアはややフェードアウト。そこでJAY-Z、NASなどハードコアHIP HOPを投入、後半のハウス、テクノの流れで再びフロアが盛り上がったところでタイムアップとなった。
   
そしていよいよ審査が始まり、創造性、選曲、スキル、ステージ栄え、フロアの盛り上がりを中心にディスカッションが行われた。30分に及ぶ審査の結果、ジャパン・ファイナル出場を勝ち取ったのはDJ Bahnだった。会場全体で歓声と拍手が響く中、DJ Bahnに賞品の世界最小フルHDカメラが贈られた。

結果発表後、DJ Bahnは「普段味わうことのない雰囲気に、本番前はすごく緊張していました。大好きなダブステップ、ドラムンベースをどうにかネジ込めて良かった。大阪でのファイナルには、バトルDJとしてのバトル要素を詰め込みたい。」とコメント。
 
次回は6月17日、福岡CLUB Xにて行われる九州予選。ここでも鮮烈な激戦が期待される。