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The Room 20th Anniversary

自分が出るわけでもないのに、あの場に出る側だったら何をかけるのでしょう?結局答えは見つからず当日を迎えました。渋谷のクラブ改めタマリバ"The Room"の20周年記念パーティーがageHaで行われていたので行って来ました。

DJが1曲ずつかけて交代していくスタイル一曲入魂は、たまにある企画ですが、100人のDJで、しかもageHaという日本最大級のエンターテインメントスペースでやってしまうのは、確かに前代未聞でしょう。それもTOWA TEI、DJ KRUSH、OSAWA SHINICHI、DJ NORI、松浦俊夫などなど、上げたらきりがないくらい豪華アーティストたちがお祝いに駆けつけ最高の1曲を届けてくれました。

全て見れた訳ではありませんが、明らかにいつものパーティーではなかったですし、いつものageHaでもありませんでした。アリーナでは、沖野修也が毎回DJなりアーティストを紹介していました。それぞれの人にThe Roomだったり、沖野修也とのエピソードがあったりで、それを聞くのもおもしろかったですし、かかる曲も本人の思入れがある曲だということが伝わってきて、1人のDJが1~2時間の持ち時間の中でかける1曲と重みが違う印象があり、1曲1曲に一喜一憂していました。中でも、TOWA TEIがLuv Connection、Azumi(wyolica)が悲しいわがまま(ライブ)、birdがSOULS(ライブ)、大貫憲章がTracy Ullman/Breakaway、DJ YASがLAMP EYE/証言、沖野修也がHubert Laws/Family[Live Version](ラスト)(ラスト)には、自分の記憶のしおりを見つけ、久しぶりにページをめくることができたように思います。

今後、あの巨大な空間で、いろんなジャンルの曲を1曲1曲アーティストとオーディエンスと自分とで共有できるイベントが行われることは、おそらくないんだろうなと思いますし、The Roomだからできたんだろうな思います。改めてThe Roomさん20周年おめでとうございます。

ps まだ1曲を考えてたりします。皆さんだったら何をかけますか?


Text : yanma (clubberia)
Photo : Maria Golomidova, Daisuke Ishizaka(hatos inc.), Yasunari Akita, Toshiro Minamoto(MAGiC&Safari)