Text & Photo : Misa Tranberg
Kanegraへのアクセスは、どの空港からも離れていて、一般の交通機関を使用して会場までたどり着くのは困難でした。「Echo Festival」の送迎バスか個人タクシーかという選択になります。わたしともう1人の友人はイタリアのTrieste空港から個人タクシーを予約し、そこからスロベニアの国境をわたりクロアチア入り、1時間ちょっとで会場へ到着しました。ほかの2人の友人はマルコポーロ空港から送迎バスを使って3時間ほどで到着したそうです。そんな手間をかけて「Echo Festival」に来ているので、ほんとうに音楽好きの方ばかりのフェスティバルのように見えました。到着した日は翌日から開催される3ステージをチェックし、キャンプ場内にあるレストランでワインやシーフードを楽しんだ後は翌日に備え早めに就寝です。シーフード料理はクロアチア旅行での楽しみの1つとなります。
フェスティバルの初日木曜日、まず受付に4日間使用するフェスティバルのリストバンドを受け取りにいった後、お昼12時から始まっていたビーチステージをのぞきに行きました。まだ到着しているお客さんが少なかったのですが晴れていてきれいな海を目の前にして大きなスピーカーで聞ける音楽は最高です。その後、Umagの町へ観光も兼ねて食事に行きました。会場から車で15分ほど離れた町は、まだシーズンオフのようで観光客は、ほとんど見かけませんでした。きれいな海の前にある素敵なレストランでシーフードとワインを楽しみました。「Echo Festival」では、ビーチステージがお昼の12から翌日の朝の6時、フィールドステージが夜の19時から翌日の朝の6時まで、ココバーという小さなバーのステージが12時から18時まで開催されていました。昼間のビーチステージではディープハウスが中心にプレイされていました。フェスティバル初日は、まだ到着していないお客さんも多かったようです。この日のラインナップのなかに目的のDJが入っていなかったこともあり、朝まで遊ばず夜中の3時くらいに切り上げて就寝しました。周囲のバンガローでは仲間内でフェスティバルに到着したことを祝福して盛り上がっているように見えました。
フェスティバル2日目の金曜日、すこし曇っていましたがビーチステージへ。出発前はクロアチアに着いたらビーチでゆっくりしようと思っていましたが、ビーチステージではいつも巨大なスピーカーから音楽がかかっているので踊ってしまい、少しもゆっくりする機会がなかったですが、ビーチとトロピカルカクテルの組み合わせは最高です。目的のDJが夜の0時くらいからプレイする予定だったので早めの夕飯をすませビーチステージへ。Madteo、Redshape、Kassem Mosseを見ました。フィールドステージでは、Doubtingthomas、Davide Sqillace、Petre Inspirescuなどがプレイしていました。この日はビーチで朝焼けを見てから就寝しました。フェスティバル3日目の土曜日、起床後またビーチステージへ。だんだん1日の過ごし方がパターン化してきましたがクロアチアのビーチは最高です。水温が低かったのでわたしは残念ながら1度も泳ぎませんでしたが友人たちは泳いでいました。下が岩だったので裸足で歩くと痛く、ビーチサンダルは必需品です。この夜はフィールドステージでデトロイトのプロデューサー、Andresを見ました、彼の作品はいろいろなチャートでよく上位にはいっており、たくさんのDJにもプレイされています。この夜はヒップホップも混ざるハウスがべースのプレイでした。その後日本でもよく知られているMagdaやNick Hoppnarのプレイを見ました。
私も友人たちもまだ帰りたくない気持ちのなか、フェスティバル最終日の日曜日を迎えます。遅めの起床後、雲行きが怪しいなかビーチステージへ。この日初めてクロアチア滞在中に雨が降りました。最終日は、すでに帰ったお客さんもいたようです。大雨の中で聞くYouandewanのディープハウスがよかったです。たくさんのお客さんがフィールドステージの前のレストランで食事やお酒を飲んで雨をしのいでいました。この日のフィールドステージでは、イギリスでとても人気のあるダブステップやブレイクビーツが全般にかかっていました。そのことからもフェスティバルの主催もお客さんもイギリス人が多いことがわかります。Delano Smithがビーチステージで夜中にプレイした時、雨はいったん収まっていましたが、その後大雨になりバンガローで一時休憩した後、再びフィールドステージへ。最後のフェスティバルの日をSynkroのプレイで終えました。今年の6月初旬のUmagは天気が安定していませんでしたが、通常シーズン中のクロアチアはとても暑く雨もほとんど降りません。そんな不安定な天気の中でしたが友人たちと過ごしたクロアチアでのフェスティバルの体験は貴重で忘れがたい思い出になりました。またクロアチアに戻ってくる日を楽しみにしています。
