今やテクノ界のナンバー1レーベルといえようリッチーホーティン主宰の「M_NUS」。そのM_NUSのレーベルナイトが日本で初めて六本木ラフォーレミュージアムで開催された。 滅多に見ることのできないM_NUS軍団が一度に集まった夜をレポートしてきました。 4/28(SAT) WOMB MOBILE PROJECT CLUB PHAZON M_NUS SPECIAL - NOTHING MUCH - Supported by: ZIMA, Red Bull, LUFTHANSA, beatport DJS: RICHIE HAWTIN, MAGDA, TROY PIERCE LIVE: MATHEW JONSON, HEARTTHROB, GAISER VISUAL PERFORMANCE: ALI. M. DEMIREL(MAGNETMUS)
だだっ広い空間でのディープミニマル
会場に入るやいなや、もうすでに分厚いベースのサウンドが。トップ バッターはMAGDAやMARC HOULEとのユニットRUN STOP RESTOREでおなじみのTROY PIRECEがプレイ中。日本には昨年の秋以来の来日。ウォームアップなんだろうか彼独特の怪しいシンセに淡々としたプレイが続く。2台のラップトップに はFINAL SCRATCHかSERATOともう1台にはabletonのLIVE。要所要所でCYCLOOPSを駆使しながらループパターンを組み、上げもせずひた すらグルーブを保ち、独自のサウンドスケープを展開していた。
マイナス軍団の裏主役
TROY PIRECEのプレイの終盤迎えるころにはフロアもいい感じに。
そしてまさに、M_NUSナイト今回の見所パート1といってもいいであろうHEARTTHROBにバトンタッチ。初来日のHEARTTHROBはまさに期 待の新星。最近のシングル「BABY KATE」やTROY PIRECEとの共作「HORCE NATION AMENGED」は日本でも爆発的にヒットし、テクノ系DJにはヘビープレイされている。彼の音色使いとグルーブは今回の見所の一つだった。
ライブセンスも抜群で、ミニマルなリズムから隙間を埋めるビートと独特のベース音でグルーブを
生みだし、フロアを熱狂の渦に巻き込んだ。
安定感抜群の女帝 MAGDA
HERATTHROBがロックスターばりのライブを見せつけると、今度はまたDJタイム。
もうすっかり日本でおなじみになった、MAGDAが登場!
クリッキーでハウシーなトラック中心にフロアを盛り上げていく。上げすぎず下げすぎずのプレイを繰り返し、一番踊りやすいテンションを保っていた。
また、VISUAL PERFORMANCEのALI. M. DEMIRELのM_NUSカラーを全面的に押した映像もかなりの見栄えだった。
気づいてみると広いフロアも隙間なくパンパン状態。クラウドのテンションも最高潮に。
会場の熱気はMAX!
ラウンジフロアもゆったりすることのできないくらいにパンパン状態。ちょうどラウンジブースではTROY PIRECEとMAGDAがバックトゥバックのセッションが始まったり贅沢な空間だった。
マイナス軍団の裏主役パート2
MAGDAの次は本日裏主役パート2、CHAOS出演以来のGAISERが登場!GAISERの良さ
はなんといっても太いベース!キックは淡々と4ビートなのだが、とにかく音圧がすごい!
ライブはいい意味で単調という言い方が一番合う言い方なのかも。ひたすらある一定のテンポで踊らされた。
そして、興奮冷めあらないままでGAISERからMATHEW JONSONにチェンジ。
マシューー!!
もう日本でも絶大の人気を持つ説明不要のアーティストMATHEW JONSONが登場!もう今や定番となったマシューサウンドがフロアを直撃!ユニークな音色にローファイっぽいキックが絡む独特のサウンドは圧巻。あっと いう間の45分が過ぎ去った。もうMATHEW JONSONはM_NUSの枠を飛び越え、新たな方向にシフトチェンジしているのが垣間見れる瞬間だった。
そして、ボスの登場!
リッチーがいなくてはこのジャンルが浸透しなかったのでは?とふいに考えてしまうくらい彼の偉大さがこのイベントを通じてわかったような気がした。
リッチーのプレイももちろん説明不要だが、M_NUSのマナーも見せつつ、彼のもう1つのレーベル「PLUS 8」のようなアシッディーでハードなセットも披露。疲れを見せないクラウドにも逆にびっくりした。
あっという間の8時間!
CLUB PHAZON M_NUS SPECIALもあっという間に終了した。
この日の動員数は過去のCLUB PHAZONの記録を塗り替えたのでは?
2007年上半期ナンバー1といえるイベント内容だった。