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Red Bull Music Academy Weekender - Closing Party -

4日間に及んだ「Red Bull Music Academy Weekender Tokyo」がDJ SprinklesのDJによって終焉を迎えた。

4日間にわたり全部で7イベントと、これほどのイベントが集中して行われることは、非常に稀だ。最初、他のライターに振ろうとも思ったが、せっかくだから1人で全部回わり、記事を起こし、感じたこと思ったことを残すことにした。さすがに4日間連続で動き回るのは体に堪えたが、集中的に何かが行われることへの必要性を強く感じたイベントだった。

Text : yanma (clubberia)
 
砂原良徳さんのレクチャーでの言葉ではないが、たしかに音楽に関していえばムーブメントが生まれにくい状況になっているかもしれない。ムーブメントを起すには、まとまった力が必要だ。そのまとまった力が期待できるのが来年、東京で行われるRed Bull Music Academyになるのではと期待している。約1ヶ月にわたり世界から選ばれた60名の才能あふれるアーティスト、豪華な講師陣が東京に集まる。そして、さまざまなイベントが日本で開催されるのだ。これは1つの大きな力にならないだろうか。

2011年にclubberiaは、Red Bull Music Academy Madridの取材を行った。そのライターが「Red Bull Music Academy」は、音楽だけで世界を見てはいないと当時の記事に残している。この時は、20年前に火災により閉鎖した精肉場の跡地をアカデミーのためだけに、個別スタジオ、メインスタジオ、ラジオスタジオ、レクチャーホール、食堂、メディア関連のオフィス、そしてダンスフロアを有する建築物へと蘇らせた。また、至るところにアートワークが施されており、それらは全てスペイン人の手によるものだった。そして、この建築物は、1ヶ月間の開催のあと縁を切るのではなく、最低3年間はここに保持されるというのも、アカデミーが長期的で総合的な文化支援の取り組みだということが感じ取れる。


東京では、マドリッドの様なことが行われるかどうかは不明だが、多くの人がアカデミーに携わることだろう。その人たちの熱量が人から人へ伝わり、音楽を含む日本の文化全体の成熟を促してくれるに違いない。
 
■RED BULL MUSIC ACADEMY
http://www.redbullmusicacademy.jp/jp/home/