2014年、PRIMITIVE INC.プロデュースのもと始動した代官山”AIR”のパーティー「ROUNDHOUSE」。跳ねるキックが特徴的なMark FarinaやDerrick L. Carterに代表されるシカゴハウスのレジェンドたちを迎え、独自の音楽スタイルと黎明期のクラブさながらの熱量を持つパーティーとして注目を集めてきた。
4月17日(金)、2015年度のスタートを飾ったのはシカゴハウスのゴッドファザーことMarshall Jefferson。86年にプロデュースした不朽の名作「Move Your Body」はニューヨークやシカゴのみならずセカンドサマーオブラヴ前夜のヨーロッパ最前線のDJたちとも共振し、ハウスミュージック最高傑作の1つとして現在も燦然と輝くアンセムとなっている。
オファーを幾度も重ね、ついに8年振りとなる待望の来日が実現。さらにVJには芸術祭審査のためオーストリア滞在中の宇川直宏に代わりDOMMUNE VIDEO syndicate HEART BOMBが特別参加。連綿と続くハウスミュージックの文脈は全て80年代のシカゴが礎となり現在に至る。まさに伝説と言える存在のMarshall Jeffersonを迎え開催された今回の「ROUNDHOSE」はハウスの歴史を紐解く絶好の機会となった。
Text by Yoichi Oyama (PRIMITIVE INC.)
Photo by Yu Takahashi
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