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DENKI GROOVE THE MOVIE? -石野卓球とピエール瀧- 初日舞台挨拶&トークイベント

提供:エレクトロ89

 テクノを初めてメジャーフィールドに持ち込み、日本のポップミュージックの歴史を大きく変えた電気グルーヴ。彼らの結成25周年を記念し作成されたドキュメタリー映画『DENKI GROOVE THE MOVIE?~石野卓球とピエール瀧~』が12月26日(土)より全国公開された。その公開を記念し同日に新宿バルト9で石野卓球、ピエール瀧、大根仁監督による初日舞台挨拶が行われた。電気グルーヴが2人揃って舞台挨拶に立つのは、26年のキャリアにおいてもこれが初。満員のお客さんから盛大な歓声と拍手で迎えられた。
 

 初のドキュメンタリー映画の公開を気恥ずかしいと話す石野卓球が客席に向かい「だって、みなさん映画になったことあります?」と呼びかけると笑いが起こり、続けてピエール瀧に「舞台挨拶っていつもこんな感じなの?」と訊ねると「全然違います!」とツッコミを受け会場はさらに大爆笑。トークでは大根仁監督セレクトの音楽集「DENKI GROOVE THE MOVIE? -THE MUSIC SELECTION-」にも触れ、「とても良い選曲だった。本当に監督がセレクトしたの!?」と冗談交じりに監督のセレクトセンスに太鼓判を押した。
 そんな冗談ばかりの2人に向け大根監督は、「こんな(冗談ばかりの)感じですから、できれば電気グルーヴとは仕事したくなかったですけど(笑)。やるならちゃんとやろうと思っていました」と、大根監督も2人の前では恐縮気味で制作期間を振り返りった。
また、本日12月26日は、石野卓球48回目の誕生日でもあり、来場者から大きな花束が届けられるサプライズも。結成26周年を迎えた2人の、コンビネーションの良さが終始見られた舞台挨拶となり、会場は大いに盛り上がった。

 そして新宿バルト9では、12月27日(日)にテクノ好きを公言する漫才師・塙宣之(ナイツ)を迎えてトークイベントが開催された。

 オールナイトニッポンがきっかけで電気グルーヴに出会いテクノを好きになったという塙氏は、コンビ結成から7年ほどたった頃、自分たちの漫才のスタイルについて悩んだ時期を振り返り「そのときに電気グルーヴのアルバムを聴き直して、やっぱりテクノが好きだから、漫才も聞いていて気持ちのいいリズムにできないかなと思った。そこで、掛け合い漫才を止めてみて“聞きたい”と思う漫才はできないかな考えました。それが今のナイツのかたちになったので、僕のなかではナイツの漫才はテクノ漫才なんです」と明かし、2008年のM−1決勝進出の影に電気グルーヴの影響があったことを明かした。
 さらに「いまはそれにも飽きちゃって」と続けると、「僕らもそのネタで評価してもらったけど、M−1では優勝できなかったんだから違うことをやらないと意味がない。常に反抗じゃないけど、壊そうとする魂には電気グルーヴがある。最後のジャッジメント、僕のなかの聖書は電気グルーヴ。六法全書のように、そこに答えが書いてある。“あのとき、卓球さんはこういうこと言ってたな”とか判断基準にしてます」と未だに影響を受け続けていると語った。

 なお、本日12月28日(月)は砂原良徳、大根仁監督、新たに12月29日(火)に天久聖一、渋谷直角によるトークイベントの開催も決定。いずれも会場でしか聞けないトークが飛び出すこと間違い無しの貴重な機会になるはず。詳細は映画公式HPをご覧ください。


- Information -

タイトル:『DENKI GROOVE THE MOVIE? -石野卓球とピエール瀧-』 
大ヒット上映中
上映時間:115分
配給:ライブ・ビューイング・ジャパン
コピーライト:© 2015 DENKI GROOVE THE MOVIE? PROJECT
URL:www.denkigroove.com/themovie
監督:大根仁/キャスト:電気グルーヴ(石野卓球、ピエール瀧)ほか


タイトル:DENKI GROOVE THE MOVIE? –THE MUSIC SELECTION-
発売日:2015年12月23日
価格:¥2500 (税抜)
品番:KSCL-2646(※初回盤紙ジャケット仕様)
FUJI ROCK FESTIVAL ‘14での「Hello! MR. MONKEY MAGIC ORCHESTRA」と「FLASHBACK DISCO」や、1997年の赤阪BLITZでの<野球ディスコ>の「VOLCANIC DRUMBEATS」、「N.O.」とともに電気グルーヴの代表曲のひとつである「虹」は1998年に海外レーベルからアナログ12インチのみでリリースされたMAYDAYバージョンを収録。さらに、この映画ではテーマソングの位置付けとなる電気グルーヴの初期の名曲「N.O.」をこのアルバムのために新たにレコーディング!このアルバム唯一の新録音源「N.O. 2016」として、発表します。