試聴会のレビューの前に、まずはそれぞれの機材のスペックをご紹介しよう。
Urei1620
alphamusiqueより引用
Bozakのあとを引き継ぐようにハウスDJ達のスタンダードモデルとなったロータリーミキサー。製品に使用されているパーツは全て最高品質のパーツで、プロフェッショナルの激しい使用にも耐久。UREI独自の設計による最高級の音質は、今だに多くのプロDJに絶賛され続けている。
E&S DJR400
E&S DJR400
sumallyより引用
20年ほど前にフランスで誕生したポータブル・ロータリー・ミキサー。近年ヨーロッパを中心に日本やアメリカからのオーダーも絶えず、世界的な人気を誇る。パリの小さなアトリエでハンドメイド生産されていて、現在も年間100台程度のカスタムメイド・ミキサーしか製作されていない。
Isonoe ISO420
Isonoe ISO420
Isonoe公式ページより引用
2016年初頭から受注生産を開始。Floating Pointsが開発に関わったこともあり、コアなオーディオマニアから注目を集めるミキサー。ラックマウントユニットには、マスタリンググレードのアナログ回路を使用し、今までのどのアナログミキサーをも凌駕するオーディオ測定値を誇る。
Thorens TD521
Thorens TD521
audio-heritageより引用
Paradise GarageでLarry LevanやLoftのDavid Mancuso、ZanzibarではTony Humphriesらが愛用していたアナログプレイヤーの名機。トーレンスの名機であるリファレンスやプレステージで得られた技術を投入した至極の一台。
Technics SL-1200G
Technics SL-1200G
Technics公式ページより引用
2016年に復活したTechnicsのターンテーブルSL-1200シリーズのグランドクラス。Technicsが生み出したダイレクトドライブ方式を最新の技術を投入して磨き上げ、ダイレクトドライブターンテーブルシステムの新たなリファレンスとなっている。
試聴会レビュー
試聴会は、DJ NORIとPI-GEがクラシック系の旧譜から、テックハウス、生音まで幅広いレコードを流し、店側のEQやコンプはフラット、そしてサブベースは切った条件のもと行われた。
1.Urei1620
聴き慣れた音でハイからローまで音圧がある。音の繋がりが良く、フロアでストレスなく聴くことができる。踊らせる気満々の出音だが、Hi-Fiオーディオ的な観点で聴くと、ハイが若干削られている。ボーカルが一番よく聴こえた。
1-1. Urei1620 x Thorens TD521
スイートでノスタルジックな音。最近の音楽だと、少し高域が足りていなかった。昔のレコードをかけるのであれば、とても居心地のいいフロアが作れる。生音の音源がハマった時の迫力はピカイチで、音質ではなく音楽に没入することができた。
1-2.Urei1620 x Technics SL-1200G
ハイからローまでしっかりと出ている。新しい音源をかけるのであれば、こちらの方が音源の持っている意図したサウンドが出る。クラブでは、最適な組み合わせと言えるかもしれない。
1-3.Urei1620 x デジタルデータ(wav)
テックハウス系の音はイマイチな鳴りだった。ハイがまるっと抜け落ちていて、こもった感じの出音。
2.E&S DJR400
余計な音作りをしていないストレートな出音。高い解像度と立体感。ローの方の音圧もあり、スーパーローまで無理なく出ている。ハイは歪みが少なく、そこまで音圧はなかった。全体的に綺麗に聴こえたが、生音の鳴りはイマイチだった。
3.Isonoe ISO420
かなり攻めている出音。低域がすごいバウンシーで、強制的にダンスミュージックの音に持っていくような作り。直接音がメインなので、音源を聞くというよりはDJミキサーの役割を果たしている。超高域まで出ていて、ハイの鳴りも良い。すでに作られた音なので、このミキサーを使ってDJが個性を出すのは難しいかもしれない。
試聴会レビュー
試聴会は、DJ NORIとPI-GEがクラシック系の旧譜から、テックハウス、生音まで幅広いレコードを流し、店側のEQやコンプはフラット、そしてサブベースは切った条件のもと行われた。
1.Urei1620
聴き慣れた音でハイからローまで音圧がある。音の繋がりが良く、フロアでストレスなく聴くことができる。踊らせる気満々の出音だが、Hi-Fiオーディオ的な観点で聴くと、ハイが若干削られている。ボーカルが一番よく聴こえた。
1-1. Urei1620 x Thorens TD521
スイートでノスタルジックな音。最近の音楽だと、少し高域が足りていなかった。昔のレコードをかけるのであれば、とても居心地のいいフロアが作れる。生音の音源がハマった時の迫力はピカイチで、音質ではなく音楽に没入することができた。
1-2.Urei1620 x Technics SL-1200G
ハイからローまでしっかりと出ている。新しい音源をかけるのであれば、こちらの方が音源の持っている意図したサウンドが出る。クラブでは、最適な組み合わせと言えるかもしれない。
1-3.Urei1620 x デジタルデータ(wav)
テックハウス系の音はイマイチな鳴りだった。ハイがまるっと抜け落ちていて、こもった感じの出音。
2.E&S DJR400
余計な音作りをしていないストレートな出音。高い解像度と立体感。ローの方の音圧もあり、スーパーローまで無理なく出ている。ハイは歪みが少なく、そこまで音圧はなかった。全体的に綺麗に聴こえたが、生音の鳴りはイマイチだった。
3.Isonoe ISO420
かなり攻めている出音。低域がすごいバウンシーで、強制的にダンスミュージックの音に持っていくような作り。直接音がメインなので、音源を聞くというよりはDJミキサーの役割を果たしている。超高域まで出ていて、ハイの鳴りも良い。すでに作られた音なので、このミキサーを使ってDJが個性を出すのは難しいかもしれない。
Ryoma Nara(OVA Labo)氏のコメントより一部抜粋
総括
生音以外はE&Sが総合的に鳴りもよく、海外DJからの高評価も納得することができた。生音や旧譜中心に、ミドルの厚みと音楽の表情を堪能したいなら、Thorens+UREIが最適だと感じた。ただ、全てにおいて音質で圧倒するミキサーはなかったので、かける曲調やアナログかデジタルによって、セッティングのスタート地点をどのように定めるかが一番重要だと言えるだろう。