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WIRE 07 part.1(9/1)

新横浜駅から途切れることのない人の波に混じり、横浜アリーナへ向かう。自然と早足になる気がした。

会場へ着き早速メインフロアへ。21時だというのにすでにフロアは熱気で溢れていた。気がつけばもう9月だというのに、周りはWIREのロゴが入ったタオルを首に巻き、Tシャツを濡らし踊る人で沸きかえり、まだ夏の真っ只中だと錯覚するくらいだった。

またスケールの大きさにはびっくりするばかりだ。縦横無尽に光る巨大な照明が、WIREの頭文字である「W」の形をなし、それがフロアに無数に存在する。いたるとこからレーザーが飛び交い、スポットライトがそこらじゅうを照らす光景は、誰にとっても特別な非日常的だっただろう。ましてやこれほど豪華なアーティストたちがコーディネートする夜は贅沢以外の何ものでもない。

2階にはPIONNERの最新のDJ機器が触れられるブースや、屋台がありフェスを感じさせた。ここでの見ものは、いわゆる大箱といわれるクラブのメインフロア並みの大きさはあるであろう「セカンドフロア」だ。こちらも人が途切れることなく、終始パンパンだった。ここではFUMIYA TANAKAやRADIO SLAVEなどのアーティストがプレイし、オーディエンスをにぎわせていた。

4階ではDJブースやさまざまなスポンサーがブースを出店。他のフロアに比べ空いていたので、ここで休憩をとる人々も多く見受けられた。チルしながらダンスミュージックにまつわる様々な催しを見て歩けるのも、屋内レイヴ「WIRE」の醍醐味だろう。

ひと通り会場を見て回りメインフロアへ戻ると、ちょうどWIRE主催の石野卓球氏のプレイ。入場規制がかかっていたブロックが多く、3階のスタンド席からじっくり見ることにした。下から見るのと上から見るのとではまた違い、さらにこのWIREというイベントのすごさを実感した。フロアは人で溢れかえり、一度歓声があがれば巨大なスピーカから出ている音を超えているのでは?と思うくらいだ。フロアも盛り上がり終盤となるにつれ期待は高まる。ここでかかる卓球氏のラストチューンは、テッキーで硬いトラックに、メロディアスなシンセラインとレトロな雰囲気が特徴的な、Hypnosisの「Pulstar Remixes」だった。前半戦で1番の歓声が上がったのではなかっただろうか。