(part1から引き続き)
毎年、年に1度、世界を代表するスーパースターアーティストが、この「WIRE」に世界中から集まってくる。シカゴアシッド、エレクトロブームの火付け役、DAVE CLARK。そしてMAY DAYの主宰であり、ベルリンテクノシーンのコア、WESTBAMなど、すべてあげたらキリがなく休むのが惜しいぐらいだ。
しかしながら、24時を回ると踊りつかれたのか、飲みすぎたのか、ノックアウト者が多数続出していた。まるでカオスのようだ。だが3時、4時と明け方に近づくにつれ、倒れていた人も、休んでいた人も、メインフロアへカムバック。
そこへちょうどFelix kroecherのプレイに突入し、再びフロアもマックスへ。BPM170を越えるぐらい早い音圧の波だ。始めは軽めのキャッチーな音から、時間が経つにつれビート重視の音で攻めてきた。終盤になり誰もが「最後は何をながすんだ!?」と期待する。すると誰もがすぐにわかるイントロが!それと同時にこの日1番の歓声があがった。UNDER WORLDの「Born Sloppy」だ。もう膨れあがった興奮は止まることをしらず、曲が終わると同時にアンコールの催促が始まる。Felix kroecherの手が天を突くと、歓声が再び湧き起こりFelix kroecherもオーディエンスもまた走りつづけた。
この日は1日を通して贅沢な音の数々を堪能できた。2008年は「WIRE」10周年ということもあり、どういった出演者が再び熱狂を巻き起こすのか、どのような演出があるのかとただただ期待が膨らむばかりだ。
REPORTS