「UNDERGROUD LONDON PARTIES」第4弾はちょっとクラブを離れ、夏のボートパーティーに潜入!!ロンドンの顔の1つといってもいいテムズ川を、4時間かけてクルーズするこのパーティー。一体どんな盛り上がりを見せるのでしょうか?
BeGood on The Thames V - The London Boat Party@ “M.V Golden Flame” The Thames River
Date:Sat 23 June 2007
料金:25ポンド(ボートパーティーのみ)/36.95ポンド(アフターパーティー含む)
DJ&Liveパフォーマンス:John Spacey ( Pacha New York, Cream Ibiza, Club Azuli, Bar M, Cafe Del Mar ),Ryan Stern ( Pacha London, The Cross, Azuli, Miss Moneypennys, AKA ), live performances from Alberto Mingo ( Turnmills, The White House )
ロンドン屈指の超人気のボートパーティー
「BeGood」が主催するこのパーティーは「Time Out」マガジンでヘッドライナーとして紹介された話題のパーティー。2006年は何週間も前にチケットが売り切れるといった人気ぶりだったそうで、2007年も6、7、8月と3ヶ月にわたり月イチでパーティーを敢行させ、さらなる成功をうかがえる。いずれもこのアフターパーティーをロンドンの人気クラブ「Ministry Of Sound」で行なっているということで、何とも豪華なパーティーである。6月は「Toolroom」からMark Knight、Joey Negroがプレイ。7月はKenny Dope、DJ Spen、Simon Dunmoreと「Defected」を代表するDJたちが勢揃い。8月はMark Knight、Dave Spoon、Mason、Big Daddy、Bank Holidayと、今のファンキーハウスシーンを代表するDJたちがラインナップされている。
テムズ川からのロンドン!!
18:30の搭乗開始にあわせて、おしゃれをしたたくさんのロンドンクラバーたちが続々と船着場「Temple Pier」に集まってきていた。僕が到着したときには、すでに長い列ができていて、今か今かという熱気がむんむんと漂っていた。若干肌寒い日だったが、天気は思ったよりも良好で雨が降る感じはしなかった。
長い行列を少し我慢してボートに入ると、なかなかの大きさとおしゃれな内装に圧巻!船は250人ほどを収容する大きさで、2つのフロア、バー、デッキがあり、入り口から入った1階部分は大きなサロンがあり、ここにはバーも完備されている。ダンスフロア、DJブースは2階にあり、そしてこちらにもバーが設置されていて、踊りながらお酒が買える。またダンスフロアがデッキまでつながっており、この大きなデッキからはテムズ川からロンドンまでの景色を180度見渡せ、いつもとは違ったロンドンの景色を堪能することができる。
今日のルートは、ロンドンの中心から東へと進んでいき、タワーブッリジをくぐり抜け、さらに東へ進み、「The Millennium dome」を通るというルート。そこを抜けてSilvertownまで進んだころには夕陽はほとんど沈んでいる。そしてそこからセントラルロンドンへとまた戻っていく。テムズ川から見るロンドンは歴史を感じられる。建物の古さもしかり、高層ビルがあまりないことや、タワーブリッジの壮大さを違った角度から観られたり、本当に新鮮な気分を味わえる。また船から見たロンドンの夜空も、いつもとはまったく違った夜空だ。
ファンキーなビート&パーカッション
全員乗船手続きを終え、まずはビールを1杯!19時ごろにDJのあいさつとともに音楽が鳴り、パーティーが始まった。お客さんの数は100人ほどであろうか、とくに窮屈な感じはしない。音楽はファンキーハウスやセクシーでソウルフルなハウスミュージックが中心。若干コマーシャルな要素はあったが、ボートと夜景というシチュエーションを考えれば、全体的にマッチしていて踊りやすく、気分ものってくる。
お客さんも出港直後は踊るよりも船の中をうろうろ探索したり、デッキから景色を眺めたりとチルアウトな感じだ。僕もビールを片手に風を感じ、デッキからのロンドンの景色を眺めリラックスしながらパーティーを楽しんでいた。しかし、始まってから1時間も経たないうちに雨が降ってきてしまい、デッキにいた人たちがみんなダンスフロアに避難。それが功を奏しパーティーはだんだんとヒートアップしていく。DJはイビサの有名クラブ「Cafe' Del Mar」や「Amnesia」のテラスでプレイするJohn Spaceyと、ロンドンを中心に活躍しているRyan Sternのバック・トゥ・バック。この2人のDJをさらに盛り上げたのがパーカッショニストのAlberto Mingoだ。彼のパーカッションがファンキーなビートにさらなるグルーヴ感を持たせ、お客さんの足を止めなかった。まったくもってずれることない彼のリズムに、踊りながらついつい見とれてしまうほどだった。
「あっ!」という間の4時間クルーズ
これから夏が始まるという雰囲気のロンドンで、夕暮れ時から11時までの4時間をテムズ川の景色を眺め、音楽を聴き、お酒を飲みながら過ごす……。とても贅沢な時間の過ごし方だ。いつもとは違うロケーションで聴くハウスミュージックは新鮮だった。今回の潜入は音楽に焦点を当てたものではなかったが、また1つ違ったロンドンでのクラビングの一面を感じられた気がする。みなさんも夏にロンドンに行った際にはぜひ体験してもらいたい。
今回のボートパーティーの映像はこちらから。
http://www.ministryofsound.com/ministryofsound/mostv/feature.aspx?media=db4a
8bb5-6135-42d8-b992-ab944b9c7376&ch=ad
■ボートパーティー情報「BeGood」
http://www.begoodmusic.com
出演DJ
■John Spacey ( Pacha New York, Cream Ibiza, Club Azuli, Bar M, Cafe Del Mar )
現在イビザの「Amnesia」で行なわれている「Cream」のテラスDJをはじめ、「Cafe' Del Mar」のサンセットバーや「Mambo」「Savannah」「Coastline」「Bar Manumission in San Antonio」などでプレイをしている。ワールドクラスのクラブでは「Pacha」、「Manhattan in New York」、「Le Souk New York」、「Es Paradis」、「Ministry of Sound in London」、そして最近では「Winter Music Conference in Miami」などでもプレイし、ヨーロッパをはじめ世界中で活躍している。
■Ryan Stern ( Pacha London, The Cross, Azuli, Miss Moneypennys, AKA )
ロンドンを中心に活躍中で、ロンドンの「Pacha」でのレギュラーDJを皮切りに「Canvas」、「The Cross」、「Miss 「Moneypennys」、「The Zap」や「Honey Club in Brighton」、そしてオーストリアやフランス、グリテラティ、ロンドンの人気クラブ「The White House」でレジデントDJを務める。