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DIESEL XXX / 東京 (10/11)

2008年10月11日(土)、東京・幕張メッセを皮切りに世界17カ国でDIESEL30周年記念フェスティバル「DIESEL XXX」。世界17カ国のスタートとなる日本では、国内外から25組のアーティストが3ステージで12時間にわたり、12,000人の来場者とともに会場の幕張メッセを盛り上げた。この日、東京・幕張メッセの会場は巨大な宇宙船に姿を変え、3つのフロアには異なるテーマの空間演出。音、空間、映像、演出、どれをとっても超一流のお祭りならば、もちろん来場者12,000人も超一流の遊び人になっていた。
バンド・アクトを中心としたメイン・ステージでは世界的に評価の高いダンスロック・バンド:Soulwaxが2年振りのライブセットを披露。彼らの演奏に合わせ、数千もの人々が同じタイミングで波打つように揺れる光景は圧巻。そのSoulwaxの中心人物であるディワーラ兄弟による2manydjsによるDJセットも大ネタのマッシュ・アップで、来場者を興奮の渦へと巻き込んでいた。そしてディーゼルが毎年実施している若手アーティストの支援、発掘を目的とした“DIESEL:U:MUSIC”(www.diesel-u-music.com)のウィナーもパフォーマンスを披露。世界中から集まった有名アーティストやDJと同じ舞台に立つ機会を与えられた。東京のステージに出演したのは、長野県出身のオーガニックソウルシンガーKayoco Yuzawa。DIESEL:U:MUSIC2008の日本特別企画によって、ビクターエンタテインメントより年内のCDデビューも決定しているという。
また、他のステージにおいても、Radioheadの来日公演でフロント・アクトを務める実力を持つModeselektorや、ほかにもTimmy RegisfordとThe Martinez Brothersといった新旧ハウスDJによる共演等、見所満載。最終ラインアップで発表されたダークホース、DJ HELLはストイックでディープなエレクトロを披露、現在主流であるエレクトロサウンドとは一線を置いたオリジナリティを見せつけていた。