REPORTS

SESSION 7th Anniversary (10/18)

WOMBレジデントHOUSEパーティー、"SESSION"が7周年記念を迎えた。
レジデントであるDJ OHNISHI、YOSHI、TOMMY WADAがそれぞれ三者三様のスタイルでオープニングを飾り、アニバーサリーならではの3人揃っての共演で、壮大なストーリーの前触れを予感させてくれる。さらに、10数年という長きに渡って彼等と共演してきたLIGHTING & LASER AIBAとの完璧なコンビネーションでの演出も欠かせないSESSIONの醍醐味。

そしてゲストにはこの人、ポルトガルの神様と崇められ、4年前の日本初プレイで世界中で”The Magician”とも称されるそのテクニックを披露したDJ VIBE! 以来、SESSIONのアニバーサリーには必ず駆けつけてくれ、毎年毎年、そのMAGICで私達を驚かせてきた。テクノ界の重鎮CARL COXのレーベルからのリリースや共演、MICHEL DE HEYとの共演等からも、ジャンルレスな活躍がうかがえ、そのプレイも今や"DJ VIBE"としか表せないないようなどスタイルで長いキャリアとともに進化し続けている。今回で5回目のSESSION ANNIVERSARYの出演となり、過去4回はWOMB 3Fにあるブースでのプレイだったのだが、今回は初めて、2Fメインフロアにあるステージ、つまりCROWDとより近い距離でのプレイが本人起っての希望で実現した。
とにかく3時間半という時間の中で、最後の1時間を残すあたり迄、じわじわと、かなり時間をかけ徐々にビルドアップさせるのだが、決して飽きさせることなく、小さなストーリー展開の中へも知らぬ間にグイグイとそ引き込まれてしまう。そしてラストの1時間で、何かを解き放ったように、豹変し一気に頂点へと導いた。
解き放った瞬間CROWD達の、待ってましたと言わんばかりの歓声が沸き、その光景は正しく操られているとしか言いようの無い光景が広がった。4台のCDJ、PC、そしてループマシーンを並べ、既存のトラックもその場でしか生む事のできない新しい曲へと変貌させ、淡々と全ての機材を操る姿はまさしく神業。怒濤のミックステクニックに完全に操られ続け、どこまでも迫ってくるようなラストシーンは、まさしくマジックショーであり、毎回ではあるが、マジシャンと称号されるその所以を見せつけ。過去の来日では、決して垣間見る事のできなかった、彼の姿とともに、その魔術とも言える空間を体感した。

1Fは、お馴染みのジャンルレスな現在進行形の表現者たちの交流の場を様々な形で提案する"FRM LOUNGE" 。FREE ART CORNER プロジェクトとして看板ショー<KANBAN SHOW>を展開し、オーガニックなArt spaceへと変貌させた。DJ陣は、キューバでの音楽バックボーンを持つもの、シューズブランドを主宰、世界的に支持を集めるJazzy Sport所属、等等、それぞれが個性溢れすぎる程の面々。更には、日本人離れしたビジュアルとグルーウ゛を持ち合わるDANCERS"4REAL"がそのセクシーかつクールなパフォーマンスで魅了させ、アニバーサリーに花を添えた。ここに来れば間違いなく、とてつもなくオモシロイアーティスト達との心地良いSESSIONができる。

4F LOUNGEは、"KING STREET SOUND"の15周年を記念して、絶大な人気を誇るファッションブランド"SLY"とのコラボレーション・コンピをリリースし、SESSIONではいつも"オトナのラウンジ"を演出しているDJ AK、そしてSESSION CREWでもあり、DJ VIBEの楽曲のRMX作品をリリースし話題となった TAROTとの実力派同士の共演でアニバーサリーを飾った。

今後も新星アーティストや、このパーティーと連動させたレーベル"SESSION TRAX"に関わる新鋭アーティスト陣を招いて、パーティー=レーベルの一体型の音楽性を表現していく"SESSION"。
次回12月の開催は、4deck2mixerを駆使しDJ+EFXというスタイルで2人のお互いの音楽センスを織り交ぜたLIVE SETを披露するユニット、MAUREL & FAUVRELLEがポルトガルから襲来! ハウスフリークだけでなく、ジャンルレスに楽しめるパーティー、DJやミュージシャンに限らずあらゆる音楽的表現者、そしてCROWDのヴァイブ同士が共鳴し " SESSION" するこのパーティーの今後も要チェック。