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ROY AYERS Japan tour 2009(5/18)

ヴァイブラフォン奏者、Roy Ayersの約10ヶ月ぶりの来日公演。直近過去3回の公演はそれぞれ青山BLUE NOTE、六本木ミッドタウンBillboard LIVE、丸の内COTTON CLUBと、かなり大人向けのベニューだっただけに、DUO Music Exchangeのようなオールスタンディング公演はめずらしい。レコードコレクターやブラックミュージックファンなら誰もが知っているであろう雑誌「waxpoetics」主催というのもあり、フロアは20代〜30代のオーディエンスが大半を占めていたほか、もう少し上の世代の方が少々。何せ彼は御年69歳で、50年近くも現役でトップを走り続けているミュージシャンだ。親子2代あるいは3代で、一緒にライブを楽しむというのも、もしかしたらあったかもしれない。

オープニングアクトを務めたのはCro-Magnon、INO hidefumi、そしてDJ MURO。Cro-Magnonは相変わらずすばらしい演奏で、フロアを暖めてくれた。暖め役というにはもったいないぐらい・・・・・・!セットリストは「Riding the Storm」「KAI-HO」「ECLIPSE」など。彼らのライブはいつ観ても新しい発見があっておもしろい。エフェクターやサンプラーの使い方など「この音はこうやって出してるのか!」と驚きが詰まっている。
転換中はDJ MUROによる「Roy Ayersてんこ盛りセット」で、今回のライブでは演奏されなかった「Coffy is the Colour」などをプレイ。ブース前だけ異様に盛り上がる。
そして次はINO hidefumi。バンドメンバー共に優等生気質で、終始カチッとした演奏。セットリストは「Billie Jean」「Just The Two Of Us (Remix)」「愛の讃歌/Hymne a L'amour」など。途中のMCが笑いを誘ってくれていい感じ。
そして転換中にDJ MUROのプレイを挟んで、いよいよ御大Roy Ayersが登場。セットリストは吉岡正晴さんの「Soul Searchin’ブログ」(http://32970.diarynote.jp/200905210212211025/)を参考にさせていただくと、「Evolution」「Love Will Bring Us Back Together」「Searchin'" (Feat. Philip Woo)」「No Stranger To Love」「We Live In Brooklyn, Baby」「Everybody Loves The Sunshine」「Night In Tunisia」「Let Me Be Your Sugar」「Arturo's」「Can't You See Me〜Runnin' Away」を披露。ところどころに観客とのコールアンドレスポンスがあり、お決まりの!?オーディエンス対ROYのかけ合い対決は引き分け。恐ろしいぐらい盛り上がった。ここよりさらに盛り上がったのが、みんな大好き「Everybody Loves The Sunshine」サビ。この日のハイライトといっても過言ではないだろう。サイドボーカルのJohn Pressleyとサックス兼キーボードのRay Gaskinsはおそらく1960〜70年代頃からのバンドのメンバーだろう。本当に息のぴったりあったプレイ。バンドメンバーそれぞれのソロプレイも強烈で、Ray(Royと同じぐらいおじいちゃん)が、「Night In Tunisia」で前方に出てきたときの即興演奏では、スタンダード「My Favorite Things」も織り交ぜていた。もちろんここでも観客大合唱だ。
アンコールでは「Can't You See Me」からそのまま「Runnin' Away」に突入。200%のテンションのままフィニッシュ!このすばらしい演奏は、会場のみで販売されていた日本未流通ライブアルバム「Live at Arturo's」にまったく同じアレンジのライブが収録されている。今回のライブを逃してしまった人は、これを買った友達から借りて聴いてみるとよいかも。そして次回の公演は見逃さないように・・・・・・。