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WOMB ADVENTURE’09

昨年12月に、RICHIE HAWTIN率いる"MINUS"と強力なタッグを組み開催された「WA08」に続き、今年も大きな話題となっていた、WOMB手がける大型ダンスミュージックフェスティバル「WOMBADVENTURE'09」。
今回は毎年セルビア共和国で開催されている「Exit Festival」で初披露された「Richie Hawtin & Dubfire」によるユニット「Click 2 Click」や、「Ovum Recordings」を主宰し、アシッドテクノを代表するアーティストとして日本でも絶大な人気を誇る「Josh Wink」のロングセットという各アーティストをたっぷり堪能できる贅沢なラインナップで開催。まだ見ぬ「Click 2 Click」や「Josh Wink」の超絶ロングセットに期待を抱きながら、早速WOMB WORLD WIDE AREAへ。
フロアへ到着すると、堂々とそびえ立つDJブースから放たれる無数のLEDライトが、ビートとシンクロしながらさまざまな色や形を映し出し、オーディエンスを高揚させる空間処理は、見事の一言に尽きる感じだった。
そして筆者が1番楽しみにしていたJosh Winkのプレイは、テンションを保ちつつも時折自身の楽曲などもプレイする緩急をつけたプレイで、ロングセットならではの旨味を堪能することができた。
2時を回るころ「Click 2 Click」が登場すると、クラウドから大きな歓声が。タイトなキックが鳴った瞬間に大きな歓声が会場中に響き渡った。あの大きな幕張メッセのフロアにいるすべてのオーディエンスから、彼らへの期待がひしひしと伝わり、大きな盛り上がりの中にも適度な緊張感が感じられた。
2人のプレイは、ラップトップ3台とミキサー4台のほか、複数のエフェクターなどを駆使し、彼らのオリジナリティを随所にちりばめたグルーヴは、まったく違和感のないすばらしいプレイで、何千人というオーディエンスの期待を裏切ることなく、大盛況のうちに幕を閉じた。
内装やサウンドシステムなど、随所にWOMBの強いこだわりが感じ取れた「WOMB ADVENTURE '09」。ダンスミュージックシーンのさらなる拡大という大きなテーマを背負いつつ、独自のスタンスで来年もすばらしいフェスティバルを開催してくれることを、期待したいと思う。